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カンッピ礼拝堂

 8月2日、カンッピ礼拝堂(Kampin kappeli)を観てきた。別名チャペル・オブ・サイレンス(静寂の礼拝堂)というように、繁華街の喧噪の中にありながら、内部に足を踏み入れると静寂の世界にひたることできる。
 設計:K2S(主任設計者:ミッコ・スンマネン)。竣工:2012年。

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外観
 ナリンカ・スクエアからの眺め。
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まいじょ * 旅行 * 15:50 * comments(0) * trackbacks(0)

ニューハウン

 8月3日、コペンハーゲンの運河に沿った街、ニューハウンを見に行った。

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カラフルな建物
 飲食店やアンティークショップなどのカラフルな建物が軒を連ねている。
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まいじょ * 旅行 * 15:15 * comments(0) * trackbacks(0)

アルバーツラント

 8月2日、アルバーツラント(Albertslund)というニュータウンを観てきた。コペンハーゲン中央駅から郊外電車に乗り約30分でアルバーツラント駅につく。環境共生都市として有名だが、センター地区の賑わいなど都市計画としてもみどころが多い。
 アルバーツラントはコペンハーゲンの大都市圏計画の一環としてつくられたニュータウンである。都市計画関係者には有名なフィンガープランと呼ばれるコペンハーゲンを中心として5方向に都市軸を延ばして都市の拡張を図る計画が策定されたのが1950年代。この都市軸に沿って、5本の鉄道が整備された。アルバーツラントはコペンハーゲンから西に15キロメートルほどのところにある。郊外鉄道B線の沿線にあり、人口は3万人程度だ。面積は23キロ平米。品川区と同じくらいだから決して大きくはない。そして、そのうち市街地面積は35%だけであり、65%が緑地となっている。駅を中心として市街地は集約されており、周縁部が緑地となっているが、東部は隣の自治体と市街地が連担している。計画は急ピッチで進められ、ある時にいきなり2000戸の住宅を擁する都市が出現したのである。当時の都市計画理論の理想を幕の内弁当のように詰め込んだニュータウンである。(berkeley さんのブログ「アーバン・ダイアリー」


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自転車専用道
 デンマークは自転車・歩行者専用道路が多く整備されているが、他の都市と比べてもアルバーツラントは徹底している。その結果、子供達は学校へ道路を横断しないで通うことができ、デンマークの中でも歩行者や自転車の事故が非常に少ない自治体となっている。

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サイン
 アルバーツラント駅前はショッピングセンターになっているが、それを案内するサイン。VelkommenはWelcomeで「ようこそ」。
  • Centerforeningen Albertslund Centrum


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      ショッピングセンター
       計画戸数17,000戸の住宅、それを含めても人口3万人弱の都市のセンターのわりに、商業施設はとても充実している。大小のスーパーのほか、生鮮食品はもちろん、カバン、靴、ファッションなど買回り品の個店もたくさんあるし、飲食店もひと通りはそろっている。空き店舗はほとんどない。
       日本では、例えば多摩ニュータウンのセンター地区で百貨店が撤退したり、諏訪・永山などの近隣センターがシャッター街となっているのと比べると活気がある。

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      スーパーマーケット
       数千平方メートル規模の大型スーパーマーケットもある。

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      花壇

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      ベンチともなるステージ
       犬を連れた人々が楽しそうに歓談する。

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      映画館
       Musicteatret(音楽劇場)という名前だが、催しをみると今は映画上映が主のようだ。
      • MusikTeatret Albertslund


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          運河
           やせこけた子供の像が並んで気持ち悪い。センスを疑う。

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          高齢者ケアセンター
           高齢者が日光浴をしながら語り合っている。ホームページを見ると、この施設は15年末で閉鎖し、新しいセンターに移転する予定という。立派な建物はまだまだ使えそうなので、リノベーションするのだろうか。
          • Albo Omsorgscenter


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              デンマーク国際学生寮
               貯水池沿いには2階建ての寮が並んでいる。駅やセンターまで歩いて5分と立地もにいいし、すばらしい環境に恵まれている。
              • Danmarks Internationale Kollegium


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                  アルバーツラント市役所
                   公共住宅が多く、移民もおおぜい住んでいるアルバーツラント市は決して豊かな市ではない。税収も少なく、補助金も得ている。しかし、市役所は立派だし、図書館などの公共施設も充実している。環境共生や子育て支援など、国に先駆けて先端的な取り組みを行ってきた。1980年代はじめから25年間市長をつとめた人のリーダーシップがよほど優れていたのだろうか。
                  • Albertslund Kommune


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                      アルバーツラント市立図書館
                       カウンターの前に立っているのはアフリカ系と思われる移民。他にもイスラム系のベールをかぶった女性もみかけた。
                      • Albertslund Bibliotek


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                          開架式
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                          キッズコーナー
                           図書館でも本屋でも、キッズコーナーがあるのが常識らしい。
まいじょ * 旅行 * 22:51 * comments(0) * trackbacks(0)

ストロイエ

 7月31日の朝と8月3日の午後、時間帯を変えて、コペンハーゲンの中心街ストロイエを歩いてみた。
 ストロイエ(Strøget)とはデンマーク語で歩くこと。市役所前広場からコンゲンスニュートゥ広場までのいくつかの広場を含む歩行者天国をさしている。

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ストロイエの位置
 Googleマップに表示したルートがストロイエのメインルートだが、歩行者天国はこれ以外にもいくつものサブルートに拡がっている。

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広場の街角
 コペンハーゲンで一番古い広場、Gammeltorv(古い市場)からストロイエをみる。

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湾曲した道
 この先に何があるのか楽しみになる。

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街角のカフェ
 ストロイエが「高い橋の広場」(Højbro Plads)にぶつかる角にある「EUROPA」。ここのシナモンデニッシュはとてもおいしかった。
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まいじょ * 旅行 * 16:00 * comments(0) * trackbacks(0)

グルントヴィークス教会

 8月4日、コペンハーゲン郊外のグルントヴィークス教会(Grundtvigs Kirken)を観てきた。市庁舎広場(Rådhuspladsen)から6Aのバスで約25分、Biespebjerg Torv停留所で降りてすぐのところにある。
 設計:イェンセン・クリント。建設:1911-1940年。

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西側正面外観
 パイプオルガンを連想させる正面ファサード。クリントは、教会周辺の景観を整えるため、手前の建築群も自ら設計した。様々な視点からみても、中心となる教会に焦点が合うようなデザインとなっている。
 イェンセン・クリント(1853-1930)存命中には教会は完成しなかったが、教会のチェアや北側のパイプオルガンなど重要な箇所は息子のコーア・クリントが、さらに西側のパイプオルガンは孫のエブセン・クリントがデザイン、親子3代による作品である。

 なお、北欧照明のブランドの一つ「レ・クリント」は、イェンセン・クリントに由来する。


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南西側から
 レンガがそのままの質素な仕上げ。ディテールがものすごく緻密にできている。

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内観
 クリントが目指したのは、ゴシック様式を用いながら、自然光によって神聖な雰囲気をかもし出すデザインだった。1,440席というわりには広く、大きく、高く見える。内部には大小2つのパイプオルガンがある。
まいじょ * 旅行 * 10:05 * comments(0) * trackbacks(0)

シベリウス自邸

 8月2日、ヘルシンキから30キロ離れたヤルヴェンパーにある作曲家ジャン・シベリウス(1865-1957)の自邸を観てきた。近郊電車に乗り、Ainora駅で下車、一本道を西へ歩いて約15分のところにある。

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母屋
 シベリウス自邸は「アイノラ」と呼ばれている。愛妻=アイノがいるところという意味である。
 シベリウスは一時的に創作活動が停滞し精神的に追い詰められていたがある。彼を救うため、妻のアイノたちが、それまで拠点としていたヘルシンキから郊外への移住をシベリウスに提案した。移住以来50年にわたり、シベリウスにとっての創作活動の拠点であり続けた。

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東側ファサード
 母屋のログハウスの設計は、若い建築家 Lars Sonck (1870-1956) が行い、長い年月をかけて建設された。クロスした切妻屋根が特徴である。
 設計:ラルス・ソンク。竣工:1904年。
 図面は、Ainolaのホームページより。
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まいじょ * 旅行 * 22:42 * comments(0) * trackbacks(0)

ヘルシンキ中央駅

 7月31日から8月2日までの間、ヘルシンキ中央駅を何度か利用した。
 設計:エリエル・サーリネン、設計:1909-14年、竣工:1919年。

 エリエル・サーリネン(1873-1950年)は、主にアメリカで活躍した建築家エーロ・サーリネン(1910-61年)の父。

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外観
 1904年コンペで選ばれたサーリネンの駅舎案はナショナル・ロマンティズム建築と呼ばれるフィンランドの民族主義を前面に押し出したデザインとなっていた。これに対し、他の若い建築家達からその中世的な外観に批判が殺到した。サーリネンはそれを聞き入れた上で徹底的な計画変更を行ったという。設計に時間を要したのはそのためだろう。
 本来、レガシーとなる建物は、こうした合意に時間をかけたプロセスで生まれるべきなのかもしれない(聞いてる?>JSC)

 赤レンガの東京駅の竣工が1914年なので、ほぼ同時期の建物。ヘルシンキ中央駅の外壁はフィンランド産の花崗岩張り。

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正面入口のドーム
 マンサード屋根に半円窓。厳かではあるが、親しみも感じる。
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まいじょ * 旅行 * 21:50 * comments(0) * trackbacks(0)
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