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アールトのアトリエ

 8月1日、アールトのアトリエをガイドツアー(英語)で見学した。このアトリエは、自邸の中にあった事務所が手狭になったため、近くに事務所を新築独立させたものである。
 ヘルシンキ中央駅からトラムでLasipalatsi駅で下車、徒歩5分。
 設計:アルヴァ・アールト。竣工:1956年。増築:1963年。

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アプローチ
 アールトのアトリエはヘルシンキの閑静な高級住宅地の中にある。

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外観
 南西の角から。外壁はペンキで白く塗り込められている。
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まいじょ * 旅行 * 17:54 * comments(0) * trackbacks(0)

アカデミア書店

 8月1日、アカデミア書店(Akateeminen Kirjakaupp)を見に行った。ヘルシンキ中央駅の近く、エスプラナーディ通りに面するストックマン百貨店の一角にある。
 設計:アルヴァ・アールト 建設:1966-69年。

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玄関のドア
 大人用、中人用、小人用と3つの取っ手が付いている。

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吹抜け 2階から
 真ん中に大きな吹抜けがあり店内を見渡せる。規模のわりに建築やデザイン関係の本が豊富で(←この分野しかわからないという噂も)、青山ブックセンターに雰囲気が似ている。
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まいじょ * 旅行 * 11:45 * comments(0) * trackbacks(0)

フィンランディアホール

 8月1日、アールトの傑作、フィンランディアホールを観た。事前予約のガイドツアーを申し込んでいなかったため、外観のみの見学だったが、素晴らしかった。

 設計:アルヴァ・アールト。建設:1962-71年。

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エントランス
 建物と同じ白い大理石でできている。

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最高の立地(Googleマップ-Earth)
 ヘルシンキ中央駅からトラムで1駅、ゆっくり歩いても15分ほどで着く。途中には新しくできたヘルシンキ音楽センターがあり、道路の向かいにはフィンランド国立博物館がある。
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まいじょ * 旅行 * 21:45 * comments(0) * trackbacks(0)

アールト自邸

 8月1日、アールトのアトリエを観たあと、そこから歩いて数分の距離にあるアールト自邸をやはりガイドツアーで見学した。アトリエができるまでの間、この自邸の一部スペースが事務所だった。アトリエと同様に閑静な高級住宅地にある。
 設計:アルヴァ・アールト。建設:1935-36年。

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外観
 右がガレージ。外壁はレンガに白ペンキ塗り、一部ダークブラウンの木板張り。

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玄関
 玄関を入ると左が住宅、右がアトリエに分かれる。アトリエといっても、自邸にあった頃は所員数名の家族的な設計事務所だった。
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まいじょ * 旅行 * 14:14 * comments(0) * trackbacks(0)

ストックホルム市立図書館

 7月30日、ストックホルム市立図書館をみてきた。
 設計:グンナール・アスプルンド。建設:1918-27年。

 この図書館の設計者が決まるプロセスで興味深いエピソードがある。
アスプルンドは、ストックホルム市から依頼されて公共図書館の設計条件を決める役割を担い、設計競技の要目を作っていたが、建築委員会は、この仕事が進むにしたがって、アスプルンドこそ、最も適した建築家であると気が付いて、彼に依頼することに決定したという。(『ストックホルムの建築』小川信子)


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外観
 四角い基壇に丸い円筒が載ったユニークな外観。
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まいじょ * 旅行 * 15:55 * comments(0) * trackbacks(0)

ストックホルム市庁舎

 7月30日、ストックホルム市庁舎をガイドツアー(英語)で見学した。ノーベル賞受賞祝賀晩餐会の舞台となる、世界で最も有名なシティホールだ。
 設計:ラグナル・エストベリ。建設:1909-1923年。

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外観
 運河に架かる市役所橋(Stadshusbron)の上から。

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中庭
 ポルティコ越しにメーラレン湖をのぞむ。
エリアス・コーネルによれば、「たとえ中庭に立って高塔を眺めていても、湖水のかもし出すきらめく様な雰囲気をなんとなく感じることができる。そしてひとたび、前へ進めば、湖は自然と目にとびこんでくる。言いかえると、まさに歩いた瞬間に、湖水の姿と次々に変化するリズムをもった、あたりの新鮮な雰囲気が伝わってくるのだ」(『ストックホルムの建築』小川信子)
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まいじょ * 旅行 * 11:33 * comments(0) * trackbacks(0)

聖マルコ教会

 7月30日、ストックホルム郊外で、森の教会、スカルプネックを観たあと、立ち寄ったのは「聖マルコ教会」である。設計は、森の墓地の共同設計者、シーグルド・レヴェレンツ。Björkhagen駅前すぐのところにある。
 設計:レヴェレンツ 建設:1957年頃。

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アプローチ
 白樺林に囲まれて教会はひっそりとたたずんでいる。
「地盤が悪く、教会建築の立地としては条件の悪いこの場所で、五人の建築家が招かれて提案を行ったが、レヴェレンツを除く全ての建築家が周囲の自然に君臨する様なそびえ立つ教会を描くなかで、一人レヴェレンツは、白樺の林の中に沈み込む様な教会堂を提案したのだった。」(『ストックホルムの建築』外山義)

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床のレリーフ

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玄関
 「いざなわれる」という感じがぴったりする。
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まいじょ * 旅行 * 21:59 * comments(0) * trackbacks(0)

スカルプネック

 7月30日、ストックホルムの郊外の住宅地「スカルプネック(Skarpnäck)」を訪ねた。場所は、「森の墓地(スコーグスシュルコゴーデン)」の東側である。『ストックホルムの建築』(小川信子・外山義 著)でスウェーデンの住宅地の好例として紹介されていたので見学しに行った。

 森の墓地からは、駅に戻って電車を乗り継いでも行けること(Skogskyrkogården -3分<10分間隔>- Skärmarbrink -9分<15分間隔>- Skarpnäck)は分かっていたが、歩いても30分足らずで行けそうなので歩いて行くことにした。

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スカルプネックの位置(Googleマップ)

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スカルプネック第2街区 配置図
 スカルプネックの4つの街区の一つ。設計:アルケン事務所。建設:1983-8年(昭和58-63年)。多摩ニュータウンでいうと15住区(ベルコリーヌ南大沢)とほぼ同時期ということになる。
 中庭をくぐりながら街区の中を対角に通り抜ける小路が仕組まれている。

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スカルプネック駅付近
 住宅地を中央を通り抜けるバス通り。その往く手に立ち塞がるようにそそり建つ高層棟。これは、設計者が考え出した通過交通を減少させるための心理的仕掛け。

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スカルプネック駅入口

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開放的な広場

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小さな池を囲むベンチ

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花壇
 北欧の人は紫系の花が好きなようだ。花屋でも紫の花がいっぱい並んできれいだった。

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猫系の象

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1階の集会室
 平日の昼間だが、住棟1階の集会室では何やらコミュニティ活動が行われている。

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柔らかいエッジ
 1階に専用庭を配置するマンションは日本でも多いが、あまり有効に活用できていないものが多い。ヤン・ゲールによると「1階に接した半私的な屋外空間は、住宅地のアクティビティを高めるのに大きな役割を果たす」(『人間の街』)という。この日はあいにく雨だったが、天気が良ければこのベンチにも人が座っていたことだろう。

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中庭の入り口
 レンガによる街の壁にくり抜かれた入り口。ここをくぐると、中庭の緑豊かな世界に迷い込む。よそ者はとても入りづらい。

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緑豊かな中庭

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レンガのディテール
 建物の外壁は焼きムラのある赤レンガタイルを主体としながら、さらにクローム系のタイルも用いて、ところどころの壁面に不規則なパターンを残している。

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小さな遊具

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中庭の集会室
 電気がついて、平日昼間にもかかわらず、何かコミュニティ活動が行われている。
まいじょ * 旅行 * 14:38 * comments(0) * trackbacks(0)

森の墓地(スコーグスシュルコゴーデン)

 7 月30日、「森の墓地(スコーグスシュルコゴーデン)」を訪れた。ストックホルムの中心部から電車で約20分、Skogskyrkogården駅の目の前に墓地はある。設計:グンナール・アスプルンド、シーグルド・レヴェレンツ。建設:1915-40年。20世紀以降の建築作品としては初めて世界遺産に指定された。
 アスプルンドは、大学の近代建築史の授業で桐敷先生のスライドを見たり、卒業してから建築家のHさんのスライドで見たりして、ずっと憧れの建築家だったが、何せ北欧スウェーデン、そう簡単に行けるところではない。

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十字架の道
 ゆるやかな上り坂の上にある十字架に向かう道は、「十字架の道(Korsets väg)」と名付けられている。この道を歩くと、死によって森へ帰るという感覚が本当によくわかる。

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森の十字架(Photo by H.Mizumura)
 設計:アスプルンド(1939年)。花崗岩でできている。十字架は「生と死、そして生」という生命の循環のシンボルとして考えられている。
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まいじょ * 旅行 * 23:29 * comments(0) * trackbacks(0)
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