かにツアーの始まる前日、2月6日夕方、長田を訪ねた。
長田の二つの市場
長田駅(市営地下鉄・神戸高速)の北方には、新湊川をはさんで市場が二つあった。南側(右)にあるのが民間の長田中央市場で平屋建て、北側(左)にあるのがが公設市場で上層には公社住宅がのっていた。どちらの市場も小規模な個人商店が並び、それなりに活気があったが、震災でつぶれた。再開発によりそれぞれ建物の再建はできたが、残念ながら市場の魅力は蘇らなかった。
長田中央市場地区
南側の長田中央市場は、優良建築物等整備事業を適用し、高層部を住宅に高度利用することにより、再建した。しかし、足下の商業施設は空き店舗が目立ち、客の入りも今ひとつだった。北側の公設市場がスーパーマーケットに転換することにより、それなりに客が入っているのとは対照的だった。
長田地区(サンドール長田)
阪神・淡路大震災の前に2回ほど長田地区(新長田地区とは別の場所)を視察したことがある。当時私が担当していた高円寺駅北地区と規模や立地特性がとてもよく似ていたからだ。
震災前に神戸市施行の市街地再開発事業により整備された。施行面積0.97ha、1988〜1999年(昭和63年〜平成元年)竣工。震災で棟間を結ぶブリッジが落下するなど大きな被害はあったものの、建物本体は無事だった。
長田神社
長田神社は、神戸を代表する神社の一つで、「日本書紀」に神社の創祀について記述があるほど歴史は古い。震災では本殿の倒壊こそ免れたが大きな被害を受けたという。