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須賀敦子を読む

きっちり足に合った靴さえあれば、自分はどこまでも歩いていけるはずだ。そう心のどこかで思いつづけ、完璧な靴に出会わなかった不幸をかこちながら、私はこれまで生きてきたような気がする。(『ユルスナールの靴』)


 昨年11月22日、「須賀敦子の世界展」を観に、神奈川近代文学館に出かけた。そこで感化されたこともあって、今年自分に課したテーマの一つが「須賀敦子を読む」である。生前の刊行物で文庫化されたものはほとんど読んでいるが、全集でオリジナル作品すべてをあらためて読み直そうと決意を新たにする。

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 この展覧会を観て、須賀敦子の懐の深さに感服した。
 神奈川近代文学館の館内ショップで購入したのが、松山巌著「須賀敦子の方へ」。


 松山巌は、東京芸術大学建築科出身の作家・評論家だが、大の須賀敦子ファンであり、晩年の須賀の最も親しい友人のひとりだった。須賀敦子を偲んでその足跡をたどる旅の国内編にあたるのがこの本。深い交流の密度をさりげなく語る著者の語り口に好感がもてる。続く海外編を待望したい。

 イタリアなど海外を中心に、須賀敦子の足跡を写真で追ったものがこの本。写真も、文章もすばらしい。



 最後に、須賀の足跡をビデオで追いかけたのが、このDVD+本。修道院の静寂が伝わる動画がすばらしい。


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福島視察記(その2)

福島視察の2日目。常磐線の不通区間を代行バスでつなぎながら仙台に着き、少しだけ仙台の街中を散策して帰京した。

福島(2).png

2日目の行程
7:50 朝食
9:10 ホテル発 松川浦 相馬港 かさ上げ住宅ほか
10:45 ローソン 相馬松川浦店 コーヒー
11:05 ローソン発 タクシー
11:15 相馬着
11:20 相馬発 JR連絡バス
12:15 亘理着 昼食(きのこ炊き込みご飯おにぎり、魚フライ)
12:40 亘理発 常磐線
12:55 仙台着
13:10 仙台発 地下鉄
13:15 勾当台公園着
13:25 仙台メディアテーク入場
14:30 1Fカフェ(ビール)
15:10 同発
15:20 勾当台公園発
15:30 浜や(刺身、玉子焼き、牛たん)
17:09 仙台発 東北新幹線
18:52 東京着


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ホテルの朝食
湯豆腐や焼しゃけもついて満足。

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相馬市の盛土に建てられた分譲住宅
周囲の市街地と無縁で不連続な開発は、禍根を残すような気がしてならない。設計者の思いを感じない画一的なデザインもいただけない。

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津波に被災した相馬市の旧市街地
建物やがれきは撤去され、草ぼうぼうのまま手つかずとなっている。

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相馬駅
常磐線が不通のため、JR代行バスで亘理駅へ。

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亘理駅
城のように見えるのは、亘理町役場郷土資料館。跨線橋のように見えるのは、郷土資料館への渡り廊下。

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仙台メディアテーク
設計:伊東豊雄。2000年竣工。14年たっても輝きは変わらない。とてもいい運営や使われ方がされていると感じた。

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お造り盛合せ
閖上にあった料理屋「浜や」が被災したため、やむなく仙台駅ビル「エスパル」に出店した。閖上の○○さんに連れて行ってもらった店を再訪した。相変わらず、おいしい。

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牛タン焼き
仙台に行ったらこれを食べないと...

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福島視察記(その1)

 昨年末(12月20-21日)、福島の浜通りの津波と原発のダブル被災地をまわってきた。途中、浪江町の期間困難区域に立入るなど、悲惨な現場をかいまみてきた。まだ消化不良だが、忘れないうちに記録しておこう。

福島(1).png
1日目の行程
8:00 上野発(スーパーひたち7号)
10:15 泉着
10:20 泉発 タクシー
10:50 塩屋崎灯台
11:20 発徒歩
11:45 豊間マルシェ 昼食(あさり炊き込みご飯、つみれ汁、鳥唐揚げ)
12:16 原町発 バス
13:00 いわき着
13:08 いわき発 常磐線
13:42 竜田着
13:50 竜田発 タクシー
15:20 原ノ町着
15:35 南相馬図書館 コーヒー
16:00 原ノ町発 常磐線
16:20 相馬駅
17:00 なぎさの奏 夕鶴

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いわき市平豊間の海岸
防潮堤は津波で破壊されたところには、黒い土嚢が積まれていた。このあたりの市街地は、いわき市の中で最も被害が大きかった。


3.11から3週間後に撮影された豊間海岸(Youtube)

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塩屋崎灯台
映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台であり、美空ひばりの「みだれ髪」にも歌われた。今は訪れる人も少ないが、たまに観光バスが立ち寄るようだ。

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豊間復興商店街「とよマルシェ」
私たちが訪れた12月20日に仮設商店街がプレオープンし、セレモニーが行われていた。



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「とよマルシェ」で購入した「あさりご飯」と「つみれ汁」。とてもおいしかった。本当は、豊間婦人会と福島大のコラボから生まれたという「ポーポー「串」焼き」も食べたかったのだけど、正午前に早くも売り切れ。

福島第一原発付近は常磐線が不通のため、竜田駅から原ノ町駅まではタクシーで移動。許可を得て立入り禁止区域にも立入るため、あらかじめ車は予約しておいた。

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建設中の富岡町仮設処理施設
巨大な要塞のような建物で不気味だ。



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津波被災のパトカー
津波でつぶれたパトカー。避難誘導中の警察官2名が殉職した。
「あなた方の崇高な警察魂と数々の功績は警察官の鑑として永久に忘れません。これからも私たちを見守ってください。双葉警察署」



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富岡駅
地震と津波で破壊されたまま放置されている。倒れた案内板に誰が貼ったか「富岡は負けん」の文字。

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国道6号線上の「福島第一原子力発電所」の案内サイン
国道6号線から「えふわん」までの距離は近いところで2、3キロメートル。道路から原発施設の上部がはっきりと見えた。

国道6号線は通行可能だが、両サイドは帰還困難区域で立入り禁止で、ガードマンがゲート監理している。浪江町発行の「通行証」を見せて人の住んでいない市街地に立ち入った。

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浪江駅
駅前の照明塔が、地震で折れたまま放置されている。

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浪江駅前の半壊の商店
震災後手つかずのまま放置されている。3年以上経過しており、このままではとても使えそうもない。このままゴーストタウンとなるのだろうか。

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相馬の宿の夕食
一日すさまじい風景ばかりみていたので、ほっとした。松川浦のそばのため、魚介類がうまかった。



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