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オペラ「カラ兄」の映像 #7

 YouTubeの映像で、ワレリー・ゲルギエフのインタビュー。聞き取りやすい英語なので、だいたいの意味はわかる。



 タイトルはロッテルダムのゲルギエフ・フェスティバルとなっているが、内容はマリインスキー劇場の総裁室で行われたインタビュー。挿入される映像はマリインスキー劇場での本番さながらのゲネプロと思われる。「第1場 伝説の始まり(プレリュード)」から「第2場 どんなことでも許される!」への場面展開の映像が現れ、ターンテーブルの動きがよくわかる。また、終了近くでは「第23場 あなたは私で顔だけが違う」の悪魔がトランペットを吹いてイワンをいじめるシーンが挿入される。

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オペラ「カラ兄」の映像 #6

またYouTubeの映像で、今度はマリインスキー劇場の世界初演の舞台のもの。

 「第4場 二人はともに」から。(台本はこちら


 カテリーナ・イヴァノヴナ役ののエレーナ・ネベラ(ソプラノ)の切々としたアリアをたっぷりと聴くことができる。特設の巨大なターンテーブルが回転する様子もこの映像でわかる。

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オペラ「カラ兄」の映像 #5

 YouTubeの映像の最終回。

 「第25場 放浪者(後奏曲)」から。(台本はこちら


 大審問官役ののミハイル・キット(バス)に続いて、合唱にはなぜかベートーヴェンの「歓喜の歌」の断片が混じり、不協和な音が高鳴る。続く子供の聖歌隊の歌は、冒頭にも出てきたが美しいメロディである。

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オペラ「カラ兄」の映像 #4

 YouTubeからの映像の第4弾。

 次に、「第22場 殺したのはあなたです」から。(台本はこちら


 スメルジャコフ役のアンドレイ・ゾーリン(テノール)がイワン役のアレクセイ・マルコフ(バリトン)に「殺したのはあなたです」と責めるシーン。
まいじょ * オペラ * 15:02 * comments(2) * trackbacks(0)

オペラ「カラ兄」の評判(その4)

 オペラ「カラマーゾフの兄弟」の批評の第4弾。今回は、7月のサンクトペテルブルグでの世界初演についてのものではなく、9月のロッテルダムで演奏会形式で行われたヨーロッパ初演についてのものである。

グルーシェニカとミーチャ

 ロンドンのバービカン・ホールでも、やはり来年2月にオペラ「カラマーゾフの兄弟」の公演が予定されているので、マスコミの関心も相当に高いのであろう。今回の記事は、イギリスの新聞(『The Independent』)に掲載されたものである。拙訳で紹介する。

ゲルギエフとマリインスキー
ドーレン・コンサートホール(ロッテルダム)


評者:マイケル・チャーチ

2008年9月15日月曜日

 ドストエフスキーの強迫観念は、肉体的かつ精神的な痛みを伴い、強調がたえまなく続く文体となって、「カラマーゾフの兄弟」が大受けするような理想の本ではなくしている。この900ページの感動的な大作は、オペラ向きの理想的な素材ではない。これを原作にしたオペラは2つあるが、どちらも時の試練に耐えるものではなかった。

 ここでロシアの作曲家アレクサンドル・スメルコフによる作品が現れたが、スメルコフと現在の指揮者ワレリー・ゲルギエフとのつながりは1974年にまでさかのぼる。その年、スメルコフの卒業制作作品は、芸術学校の同窓の学生だったゲルギエフというによって指揮されたのである。最近サンクトペテルスブルクで初演されたスメルコフのオペラが、ロッテルダムで演奏会形式により上演されたのを聴くことができた。このオペラは、2月1日、ゲルギエフとマリインスキーはロンドンのバービカンでも上演されることになっている。

 ジークムント・フロイトとアルベルト・アインシュタインは、ドストエフスキーの小説を最も早くから評価する思想家であったが、他の多くの人々はドストエフスキーの主張について議論してきた。ある意味では、19世紀のロシアにおいて、「信仰と理性」、「キリスト教の信仰と無神論」、「保守主義とニヒリズム」といった対の間にある思想の激しい対立を具現化したものである。一つの重要なイメージは、地上に復活し、イエズス会の司祭(訳注:大審問官)により追われるイエスである。また、もう一つ重要なのは、カラマーゾフ家の人々の生活にすっかりしみ込んでいる「聖者/罪人のパラドックス」(訳注:われわれは聖者であると同時に罪人であるというキリスト教独特のパラドックス)である。物語の構造は、黒澤映画の「羅生門」のそれと似ている。この映画では、3人の主人公の誰が重要な殺人を犯したかについて考えさせたままなのである。しかし、筋を燃え立たせるものは、子の激怒、性的妄想、子供をなくしたトラウマといった感動的な材料である。

 スメルコフは大きな思想に焦点を合わせた。冒頭から彼の交響的なスタンスは明白であり、挑戦的な調性の作品である。しかし、この伝統的な枠組みの中に彼はいくつもの素晴らしい音楽の瞬間を魔法で呼び出す。男声八重唱は、決して忘れることはない。あのアリアには、主要人物アリョーシャの夢を反映する鐘と静かなダブルベースが伴奏した。スメルコフはまさしくマスター作曲家である。

 ゲルギエフと彼のカンパニーがロッテルダムと同じようなパフォーマンスをバービカンでもするなら、われわれは素晴らしいものを観ることになる。テノールのワシリー・ゴルシコフとアヴグスト・アモノフの二人は、バリトンのウラジスラフ・スリムスキーや、ソプラノのエレーナ・ネベラ、メゾソプラノのナタリア・エフスタフィエヴァ、そして扇動的な輝きのオーケストラの演奏によって補われている。

 なお、本場マリインスキー劇場では、2008年内に10月10日、11月4日、5日と3回「カラマーゾフの兄弟」の追加公演が予定されているが、指揮はゲルギエフではなく、作曲家の息子パヴェル・スメルコフとなっている。

The Brothers Karamazov(マリインスキー劇場のホームページ)

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まいじょ * オペラ * 16:24 * comments(0) * trackbacks(0)

オペラ「カラ兄」の映像#3

 YouTubeの映像から第3弾。

 「第18場 私をどこか遠くに連れてって」から。(台本はこちら


 劇中の最大の山場、モークロエの大騒ぎのシーンに続いて、グルーシェニカ役のクリスティーナ・カプスチンスカヤ(ソプラノ)とミーチャ役のアヴグスト・アモノフ(テノール)が愛のデュエット「私を遠くに連れてって」(Take me away)が歌われる。
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まいじょ * オペラ * 23:55 * comments(0) * trackbacks(0)

オペラ「カラ兄」の映像 #2

 YouTubeの映像の第2弾。

 「第16場 大審問官」から。(台本はこちら


 ボーイ・ソプラノのソロに続いて子供たちの聖歌。続いて大審問官役ののミハイル・キット(バス)が朗々とした歌声を聴かせる。
まいじょ * オペラ * 23:55 * comments(0) * trackbacks(0)

オペラ「カラ兄」の映像 #1

 9月にロッテルダムのドーレン・コンサートホールで開かれた「ゲルギエフ・フェスティバル2008」で、オペラ「カラマーゾフの兄弟」が演奏会形式で上演されたが、その映像がYouTubeにアップロードされていた。

 まずは、「第2場 どんなことでも許される!」から。(台本はこちら


 中ほどからミーチャ役のアヴグスト・アモノフ(テノール)が歌い、最後にフョードル役のニコライ・ガシエフ(テノール)が歌う。
まいじょ * オペラ * 23:55 * comments(0) * trackbacks(0)
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