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Wednesday, 23 Jul 2008, 19:00
Mariinsky Theatre
1, Teatralnaya Square
The Brothers Karamazov
opera mystery in two acts after the novel by Fyodor Dostoevsky
Music: Alexander Smelkov
Production by Vasily Barkhatov (2008)
Conductor: Valery Gergiev
Libretto by Yuri Dimitrin
Musical Director: Valery Gergiev
Stage Director: Vasily Barkhatov
Set Designer: Zinovy Margolin
Costume Designer: Maria Danilova
Lighting Designer: Damir Ismagilov
Premiere at the Mariinsky Theatre: 23 July 2008
(MARIINSKY THEATRE)
今年の白夜祭でも世界初演のアレクサンドル・スメルコフのオペラ「カラマーゾフの兄弟」が上演される。スメルコフは、サンクトペテルブルクの作曲家で、彼の息子パヴェル・スメルコフはしばしばマリインスキー交響楽団の指揮を行っている。現代作曲家をクラシックホールでとりあげようというゲルギエフの運動の一環として、マリインスキー劇場からオペラの作曲を委嘱されたものである。
(The St. Petersburg Times)
この精神において、今月は世界初演のアレクサンドル・スメルコフのオペラ「カラマーゾフの兄弟」が上演される。アレクサンドル・スメルコフは、尊敬されるサクンクトペテルブルクの作曲家で、マリインスキー劇場からオペラの作曲を特に委嘱された。
「作曲家は、ドストエフスキーの傑作に対しやや型破りのアプローチを提案した」とゲルギエフはいう。「彼が最も興味をもち、焦点をあてたのは大審問官のせりふである。この作品はすべての人々の好みに合うものではないかもしれないが、こうした実験が劇場を活性化させるものと私は確信している。」
10年前、ゲルギエフがロシアを世界一のクラシック音楽の国にすると誓ったとき、彼が最初にしたことは、世界で最も有名なオペラをあえてロシア語で公演する試みだった。
(The St. Petersburg Times)
9月7日日曜日に、ゲルギエフ・フェスティバル2008では、ロシアの作曲家アレクサンドル・スメルコフによるオペラのヨーロッパ初演を提供する。 ワレリー・ゲルギエフはマリンスキー劇場の交響楽団、合唱団、およびソリストたちを指揮する。スメルコフ(マエストロ・ゲルギエフが個人的に見いだした)は、ロシアの戦後世代の偉大な作曲家の一人であると考えられる。 スメルコフの音楽は、ときにシンプルに思わせる、強く、控え目なテンションが特徴となっている。例えば、オペラ「カラマーゾフの兄弟」は、スメルコフが成長したブレジネフ時代の厳しいソビエト・ロシアを強く意識させるものである。
(Gergiev Festival 2008 - Hemel en Aarde - )
アレクサンドル・スメルコフのオペラ「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキーの同名小説による)で、大審問官は「誰か火焙りにされるのに値するとすれば、まさしくおまえだ」と言った。他の者に対してならばともかくとして、神の子イエスに対して大審問官は非常識にもこう言い放ったのである。復活したイエスはまるで極悪人のように鉄鎖でしばられた。「なぜ、われわれの仕事を邪魔しにきたのだ?」
ラスカトフ、マルティノフ、スミルノフといった作曲家とともに、アレクサンドル・スメルコフ(1950年生まれ)は、ロシアの作曲家の戦後の世代に属する。彼らは、1970年代に登場し、流行のモダニズムのただ中にあって、彼ら独自の音楽を見いだそうとした。スメルコフ自身は、ロシア・アヴァンギャルドに対して強く反発した。彼は、ロシア・アヴァンギャルドを「暗くて、破壊的な力があらわれたもの」と言ったことがある。スメルコフは、「精神性と調和」(spirituality and harmony)こそが最善のものであり、「全世界的な人間の統合」(universal brotherhood)が彼の最新作のテーマだという。
スメルコフの言葉は、ソビエトの公式のイデオロギーに盲目的に従う作曲家の原則の宣言のように聞こえる。 「全世界的な人間の統合」は、実際にスメルコフの新作オペラで大きな役割を果たしている。大審問官は「人間は統制され、自由をあきらめ、われわれの意志に委ねたときにはじめて、自由になるものだということを納得させられる」。スメルコフが育ったブレジネフ時代のソビエトを想起しないでは、これらの言葉を受け止めることはできない。これは、疑いもなく、未熟な判断のようにみえる。
でも、このような混乱は理解できないわけではない。スメルコフの音楽には、変な突出
や欠落がない。 彼の最初の交響曲(1974)がすでにそうであった。 作品は、大学2年生のワレリー・ゲルギエフの指揮で初演された。ゲルギエフは、スメルコフの新作オペラをおしすすめる力となっている。数年間にわたって、ゲルギエフはスメルコフの進歩とともに歩んできている。微妙なリリシズムと分かりやすいメロディーが進歩し、常に質の高い作品を生んでいる。スメルコフ作品の質が高かったからこそ、彼はロシアで評価を得ているが、皮肉なことに、西側ではまったく無視されてきた。
しかし、流れは変わりつつある。 今夏、スメルコフの「カラマーゾフの兄弟」は、サンクトペテルスブルクで初演される。その後、ゲルギエフ・フェスティバル2008(ロッテルダム)やロンドン(2009)でも上演される予定である。音楽におけるモダニズムは、新しい旋律の美しさ(New Melodiousness)にとってかわることになる。「精神性と調和」は君臨する。 スメルコフにとって期は熟したようだ。今や「普遍的な人類愛」を待つのみだ。
(Gergiev Festival 2008 - Hemel en Aarde - )
フョードル・カラマーゾフが殺されたとき、彼の三人の息子全てが動機を持っているように見えた。 続く過程で、霊的なドラマは展開した。 だれが殺人を犯したかの謎は、自由意思のようにそこほど重要でなくなるように思える。 ジークムント・フロイトによると、カラマーソフの兄弟は今まで書かれた中で最も良い小説である。 アレクサンドル・スメルコフは、彼のオペラを「大審問官」という主要な章をベースとした。 今夏、オペラはサンクト・ペテルスブルクで初演することになっている。
(Gergiev Festival 2008 - Hemel en Aarde - )
私たちが到着した時は、季節外れの暑さだったが、それでも緑は眩しかった。サンクトペテルブルグは、白い町とも緑の町とも描写されるが、友人達はよく、雪と氷の世界と、春と夏の青々とした緑の世界のどちらが美しいかを議論したものだった。私は、今はどの両方の美しさがわかるが、木々や公園がきらきらと輝くエメラルドで飾られる時期が一番好きだという者に同調したい。というのも、この時期こそ、あの幻惑的な白夜が現れる季節だからである。
毎年、二ヶ月間ほど、晩春の頃から、ロシア北部の夜はすべて消えてしまう。闇に近い状態になる時でさえ、空はばら色がかった紫の輝きを保ち、朝日が土地を照らしはじめる前の数時間それが続く。この素晴らしい白夜については、本で読んだり、人からその様子を聞いたりすることはできる。写真にしろ言葉にしろ、現象そのものをとても代弁などしてくれない。日中の太陽が澄みきった光を放ち、夜になると非常に青く光る季節なのだ。そして、夜には、町の公園や、その典雅なスカイライン、壮大な建物がほとんど生きているような雰囲気を帯びてくるのである。
「(ロシアの)ダンサーが共通に持っているのは、踊りながら音楽を感じる能力だ。ロシアのダンサーは決して拍子を取らない。私は、アメリカン・バレエ・シアターと一緒に踊った時に、そこのダンサーがいつも拍子を取っているのを見てとても驚いたよ。ストラヴィンスキー=バランシンのバレエでさえ、私が拍子を取らず、たんに音楽を感じていることが彼らには信じられなかったようだ。これは、西洋と東洋のダンスの大きな違いの一つなんだ。ロシアのダンサーは、音楽を聞くと、それとともにはばたきはじめる。踊っているのは彼らの魂なんだ。(中略)西欧では、『んータ』というようなアクセントでダンサーは下がるけれど、ロシアのダンサーは上がる。私にとっての大きな違いというのは、アメリカのダンサーは、キーロフのダンサーのように、内面から踊っておらず、外面から踊っているということなんだ。私から見ると、彼らは何も感じていないみたいだ」
「ソヴィエト連邦のたくさんの芸術家たちは不平たらたらでした。ロシア人が私を憎むのは、ゴスコンツェルト(ロシア国営のコンサート代理店)が悪いから、ホロヴィッツになれないという彼らの言いぐさです。彼らに本音を言えば、あなたがたはホロヴィッツじゃないからホロヴィッツになれないんだ、ということです!」
「ソヴィエトはもっと明るくて影があり、プラスであると同時にマイナスであろ。水であり火でした。それは入り組んでいて、天国であったり、地獄だったりしたのです。共産主義者たちの支配下だからといってけっして悪い国ではありませんでした。言い換えると、新しい体制だからといってよいということでもないのです」
「ロシア滞在は、よそ者にとって非常に正確な試金石となる。……ほかならぬロシアにおいては、決断した者だけが、何かを見ることができる」
ベンヤミンのこの言葉に私は不意を打たれた。おそらくこの言葉は、国家崩壊を経た今のロシアを訪れるものが、心して聞くべき言葉ではないだろうか。希望に満ちた時代のモスクワの記憶が、混迷を極める現代のそれと重なりあうことはない。だが、急進改革派、共産主義者、民族主義者が主導権争いに明け暮れ、空前の政治的ダッチロールを繰り返すなか、人はどんな誹りを浴びせられようと、一つの物差しを選ばなくてはならない。変貌に変貌を重ねるロシアを、複数の物差しで見ることは不可能であり、その変貌に追いつき、追い越そうとするなら、たちまちのうちに判断停止に陥る。何よりもまず足場を固め、「決断」という、何がしかの精巧なプリズムを手に入れなければならないのだ。
●1日目(7/17)成田→モスクワ→サンクトペテルブルク(到着後ホテル)
●2日目(7/18)終日:【世界遺産】1日かけてじっくり、サンクトペテルブルク市内観光(青銅の騎士像、ロストラの燈台、巡洋艦オーロラ号、血の上の教会内観(入場)、聖イサク寺院内観(入場)、展望台、運河クルーズ
●3日目(7/19)終日:世界三大美術館の1つ、輝かしいロマノフ朝の栄華、エルミタージュ美術館(入場)をたっぷり6時間見学 夜:★
●4日目(7/20)午前:ピョートル大帝の夏の宮殿の庭園観光、午後:エカテリーナ宮殿(入場)観光(琥珀芸術の最高峰「琥珀の間」にもご案内)
●5日目(7/21)ツアーから離脱。終日:自由行動。 夜:★
●6日目(7/22)終日:自由行動。 夜:★
●7日目(7/23)終日:自由行動。 夜:★
●8日目(7/24)サンクトペテルブルク→モスクワ→
●9日目(7/25)→成田
★7/19:Ballet "Swan Lake", Music: Pyotr Tchaikovsky, Conductor: Boris Gruzin
★7/21:Maria Guleghina Gala Performance, Conductor: Valery Gergiev
★7/22:Sergei Rakhmaninov. Piano Concerto No 2, Soloist: Daniel Pollack, Sergei Rakhmaninov. Aleko (concert performance), Conductor: Valery Gergiev
★7/23:Opera "Brothers Karamazov" (World Premiere), Music: Alexander Smelkov, Conductor: Valery Gergiev
「百万本のバラ」
(日本語歌詞:加藤登紀子 オリジナル作詞:A.Voznesenskij )
小さな家とキャンバス
他にはなにもない
貧しい絵かきが
女優に恋した
大好きなあの人に
バラの花をあげたい
ある日街中の
バラを買いました
百万本のバラの花を
あなたにあなたに
あなたにあげる
窓から窓から
見える広場を
真っ赤なバラで
うめつくして