昨晩(11月8日)は、
東京フィルハーモニー交響楽団の定期公演を聴きに、初台のオペラシティに行って来た。
指揮:
チョン・ミョンフン
ヴァイオリン:
ハン・ソージン
ソプラノ:
佐々木 典子
バリトン:
三原 剛
合唱:
東京オペラシンガーズ
01 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
02 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
03 フォーレ:レクイエム
お目当てはもちろんフォーレクで、すべてのレクイエムの中で最も好きな曲である。そういえば、2年前愛猫トムが死んだとき、鎮魂に聴いた想い出深い曲だ(
愛猫トム、逝く)。
天井が高く、正面にパイプオルガンがある教会のような空間で、はじめてフォーレクの生演奏を聴いて、この曲の魅力にうっとりとさせられた。それを引き出した抑制ぎみのチョン・ミョンフンの音づくりには敬服する。コーラスは、さすが一人ひとりがソロができるようなプロの集団で、見事なハーモニーとユニゾンだった。ハーブとコントラバスのピチカートがたゆたうような浮遊感をただよわせ、フォーレ独特のハーモニーが色彩感を与える。夢のような40分だった。
ただ残念だったのは、パイプオルガンの音が強すぎたこと。第7曲冒頭は、まるでディズニー時計のような電子音に聞こえてまいった。3階正面席の端、つまり角だったので、席が悪かったせいかもしれない。