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2020.03.24 Tuesday
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#1 the MOST
多田誠司(as ss fl)、大坂昌彦(ds)、上村信(b)、石井彰(p)
#2 Special Session
越智順子(vo)、川嶋哲郎(ts ss fl)、石井彰(p)、安ヵ川大樹(b)、大坂昌彦(ds)
#3 Yuji Ohno Trio
大野雄二(p)、俵山昌之(b)、村田憲一郎(ds)
《曲目リスト》
01 - Samba de Aviao
02 - Agua de Beber
03 - Garota de Ipanema
04 - Insensatez
05 - Manha de Carnaval
06 - A Felicidade
07 - Pato Preto
08 - Medley (Meditacao ~ Amor Em Paz ~ Dindi)
09 - Falando de Amor
10 - Samba de Uma Nota So
11 - Boto
12 - Jobim My Love
encore - Antonio's Song
映画作家として私はいつも、劇場の観客と画面の登場人物とのあいだに、広い意味での「一体感」を創り上げることを心がけてきた。そのために必要であれば、どんなことでもやってきたつもりだ。私は『タイタニック』でも同じ方法で、現実に起こった「歴史的事件」を扱ってみたかった。充分に納得できるような感情や状況を通して、同様の「一体感」を創り上げることができるかどうか、試してみたかったんだよ。
ジェームズ・キャメロン著『タイタニック シナリオ写真集』
この速度問題で皮肉なのは、船の速度を落としていたら、船客から苦情が殺到しただろうということなんだよ。タイタニック号の船旅は、流行最先端であると同時に、速度でも最先端というのが「売り」だった。みんな飛ぶような速さの船旅に期待して、乗船チケットを買ったんだ。それをあとになって、スピードの出し過ぎは非常識だの、やれイスメイが悪いの船長がだらしないのと、あと知恵ばかりめぐらして、責任のなすり合いをする。もし速度を上げたことが氷山衝突につながったとしても、それはイスメイや船長といった個人の責任じゃない。ホワイト・スター汽船の船員士官と船客たちの共同責任だよ。両者は一緒に肩を組んで、砂上楼閣を作って、その上にあぐらをかいていたんだ。責任の半分は船客たちにあるのさ。しかもこれは当時だけじゃない。今の私たちだって、どこかで同じことをしているに決まっている。「タイタニックの惨劇」が教えてくれるメッセージとしては、イスメイが速度を上げるように言ったのかどうかなんてことより、よっぽど興味深いと思わないか。
ジェームズ・キャメロン著『タイタニック シナリオ写真集』
で、ぼくは咄嗟に「映画のシナリオ」って言ったんですよ。「例えば?」ってきかれて、「麻雀放浪記」って答えた。そしたら角川さんはすぐに「書いてみてください」って言った、これが始まりです。
ぼくは上に余白のある原稿用紙を作ってそれに書いていて、上のスペースには絵を入れていた。このカットはこんな構図で撮ったらいいな、というような絵です。ヴィジュアル人間としては物語と共に絵が浮かぶし、その絵によって会話が想像できる。いくら原作に忠実と言っても原作の会話をそのまま書き移すことをしているわけじゃない。自分の絵によって自分のセリフが出てくることもあるんですよ。結構細かく描いちゃった。結果的にそれが絵コンテのように見えたんでしょう。で、角川さんは「これだけ明確に絵柄まで考えてるんなら、自分が監督するしかない。ほかの監督がこの絵の通り撮ることはないから」と答えた
「安心できないわ」
「結婚したら安心するかい?」
「無理に結婚しなくてもいいわよ」
「いろんな理由を付けて断るね。今日は一体どうした?」
「分からないわ。何となく腹が立って…」
「分かってて言いたくないんだろう」