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チャップリンの犬の生活

 「犬の生活」は、チャップリンが世界の喜劇王としてゆるぎない地位を得たファースト・ナショナル時代、自らの名前を冠した撮影所で作った最初の作品である。のちのユナイテッド・アーティスツ時代の代表作「街の灯」や「モダン・タイムス」の原型となるような笑いとペーソスを含んでおり、短編としての完成度はきわめて高い。

チャップリンの犬の生活

 驚いたのは、助演俳優ともいえる犬とそれを襲う群れ犬たちの乱闘シーンである。チャップリンは、のちに相棒となる犬を助けに入り、大勢の犬たちに追いかけられ、お尻にかみつかれたり、ひどい目にあうのだが、特撮もない時代によくあんな映像が撮れたものだ。どうやって、犬に演技指導したのだろうか。
 この映画には、日本人もかげで貢献している。1916年、この映画を作った頃、チャップリンに運転手として雇われ、のちに秘書となる高野虎市である。

『犬の生活』撮影中に、犬に対しても演技指導が厳しく、そのせいで犬が死んでしまったそうです。チャップリンは高野に同じ犬を探してこいと無理難題をふっかけました。やっと見つけて来た犬は、背格好は同じですが、目の周りの班がありません。そこで、高野は犬の顔にメイクをして班を描いたそうです。そのとき犬に何度も噛まれ、高野は「わしゃ、往生したぜ」と言っていたとのこと
大野裕之「チャップリン なぜ世界中が笑えるのか」


 チャップリンと愛犬が屋台の食べ物を盗み食いするシーンも傑作だ。チャップリンを疑う屋台の主人(シド・チャップリン)とそしらぬふりで盗み食いを続けるチャップリンの掛け合いは、互いに兄弟だからこそのものかもしれない。真似たくなるギャグなので、同じようなコントはテレビなどで何度も観たが、このオリジナルには到底かなうはずもない。
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all cinema onlineチャップリンの犬の生活
1918年 アメリカ
監督:チャールズ・チャップリン
IMDbA Dog's Life


まいじょ * 映画 * 23:57 * comments(1) * trackbacks(0)

コメント

お仕事はもちろん公私共に充実していらっしゃる
近況を読ませていただきまして、ひと安心♪

“友、遠方より来たる。また楽しからずや”の
一席を設けたくなるような拙宅へのご再訪、
ありがとうございました。

>大野裕之「チャップリン なぜ世界中が笑えるのか」

書店で立ち読みした記憶が。

私にとってチャップリンはすごいなぁ〜とは思いますが
(少しは笑わせられますが)笑いのツボ違いとどうも
庶民=哀愁ですよ〜、の図式がね〜(--)
まいじょさんのおっしゃる通り、寅さんにも相通じるんですけどね^^;

それにしても
再開おめでとうございます!
これからもどうぞよろしくね♪


Comment by viva jiji @ 2007/10/15 7:41 AM
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