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João Gilberto - Japan tour 2006

 昨晩(11月4日)は、「最後の奇跡」と銘打たれた João Gilberto の来日コンサートを聴いてきました。東京国際フォーラムのホールA(5012席)は、SOLD OUTで満席でした。

ジョアン・ジルベルト

 前々回(2003年)はB席で2階最後方からの「米粒ジョアン」、前回(2004年)はA席で2階中程からの「豆ジョアン」でしたが、今回はS席なので1階でもう少し前の席かと期待していたのですが、私たちの前にはプラチナシートの皆さんが大勢いて、相変わらずの「豆ジョアン」でした(笑)。

 例によってジョアンの遅刻のために、予定より1時間15分遅れでの開演となりました。私はそれも見越して開演時間ぎりぎりの到着だったのですが、会場に貼り出してあった主催者のお願いの文章が面白かったです。

 ご来場のお客さまへ
(前略)ステージに上がる前に精神を高め、そのピークで演奏をスタートするジョアンはそのためもあり、しばしば開演時間が遅れてしまいます。演奏中の瞑想状態もいわば客席との一体化がもたらすジョアンならではのハプニングといえます。
今回の公演でもお客さまの反応次第ではそのような状態になることが想像されます。
お客さまにおかれましてはそのような状態も含めコンサートの一部とお考えいただき、ぜひジョアン・ジルベルトとともに彼の音楽世界をお楽しみいただきたく思います。
はなはだ奇妙なお願いではございますがお客さまにはこうした点をご理解のうえご入場いただきますようお願い申し上げます。


 今回の演奏の特徴は、
第一に、日本初演の曲が7曲ととても多かったこと、
第二に、リフレインがいつもより少なく1曲の演奏が短かめでわりとクールな演奏が多かったこと、
第三に、得意のズレまくり唱法は絶好調で、ヴォーカルの声は全く衰えていなかったこと、
第四に、ヴィオラォンがヴォーカルを補完して対旋律を奏でたり、時に交代してして複数の声が同時に聴こえるように錯覚させる「声とギター」の技にますます磨きがかかったこと、
などです。

曲目リスト
*:日本初演 *:オリジナル
01 - Tim Tim por Tim Tim (ティン・ティン・ポル・ティン・ティン)
02 - Ligia (リジア)
03 - Treze de Ouro (トレーゼ・ヂ・オウロ) *
04 - Wave (ウェイヴ)
05 - Solidão (ソリダォン) *
06 - Você Não Sabe O Amor (君は愛を知らない) *
07 - Aos pés da cruz (十字架のもとで)
08 - Preconceito (プレコンセイト)
09 - Disse alguém (All Of Me) (オール・オヴ・ミー)
10 - Estate (エスターテ)
11 - Bahia com H (バイーア・コム・H)
12 - Guacyra (グアシーラ) *
13 - Caminhos cruzados (十字路)
14 - Desafinado (ヂサフィナード)
15 - Rosa Morena (ホーザ・モレーナ)
16 - A primeira vez (ア・プリメイラ・ヴェス) *
17 - Retrato em branco e preto (白と黒のポートレイト)
18 - Duas Contas (デュアス・コンタス) *
19 - Samba de uma nota só (サンバ・ヂ・ウマ・ノタ・ソ)
20 - Morena Boca de Ouro (黄金の口のモレーナ) *
21 - Ave Maria no morro (モーホのアヴェ・マリア)
22 - Chega de saudade (想いあふれて)
(encore)
23 - Je vous aime Japão * (ジュヴゼメ・ジャパォン)
24 - Garota de Ipanema (イパネマの娘)
25 - Corcovado (コルコヴァード)
26 - Meditação (メヂタサォン)
27 - De conversa em conversa (話から話へ)
28 - O Pato (オ・パト)
29 - Não vou para casa (僕は家へは戻らない)
30 - A felicidade (ア・フェリシダーヂ)
31 - Izaura (イザウラ)

 上のリストは、岩切さんの「三月の水」とss846さんの「y_ay_day」を合成して作りました。

 アンコールでトムの曲が3曲続いた頃には、不覚にも涙が出ました。75歳という高齢にもかかわらず3度目の来日を果たし、こんな素晴らしいパフォーマンスをみせてくれて、ジョアンには感謝の気持ちでいっぱいです。

 コンサートは、今日(5日)と、さらに8,9日と続きますが、最後の2日間の模様はDVDに収録されることになっているので、それも楽しみにしています。
JUGEMテーマ:Bossa Nova



 中原 仁さんの選曲による、João Gilberto 公認の日本オンリーの最新ベスト・アルバムです。
まいじょ * 音楽 * 18:49 * comments(2) * trackbacks(2)

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コメント

ジョアンは「しあわせもの」よなあ〜〜〜。
こんなにまいじょさんに愛されてね〜〜〜。

5012席、豆粒ジョアン、涙するまいじょさん。
想像する私も「涙・・・」。

去年買ったジョアンのライヴはいつのだったのかな?
まいじょさんの記事、読みながら、また、聴いています。

ところで3年前観た札幌ドーム(4万人)でのE・クラプトンは私のアリーナ席からは「切手サイズ」のクラプトンでした。(笑)
隣席の男性(60過ぎとお見受け)がアンコールの「レイラ」で嗚咽しているのを見ました。

〜音楽は、いい。じかに・・・・効く。
Comment by viva jiji @ 2006/11/07 11:33 AM
生ジョアンのコンサートを三度も聴けたなんて、私は本当に「しあわせもの」です。
ボサノヴァの誕生とほぼ同時に生まれて本当に良かった。うちでは、似たような曲ばっかり繰り返し聴いているので、あきれられていますが...
ヴィニシウスもトムもこの世にはいませんが、ジョアンと共にボサノヴァを創ってくれた3人にあらためて感謝します。
Comment by まいじょ @ 2006/11/08 1:04 PM
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Joao Gilberto @ 東京国際フォ−ラム 2006/11/04

ジョアン見て来ました。行く前にここを参考に「伝説」をオリジナルアルバムの順番に編...
From romeoBlog @ 2006/11/06 10:19 AM

涅槃

ジョアン・ジルベルトが今年も日本にやってきます。 ボサノバは日本でもブームになってジョアンのことを知ってる人も多いと思うんですが、もうやっぱボサノバとえばジョアン・ジルベルトなのです。 ジョアンの
From ナポリを見てから死ね! @ 2006/11/09 7:59 AM
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