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紅いコーリャン

 1987年、当時35歳のチャン・イーモウ(張藝謀)の、監督デビュー作。鮮やかな色彩の映像で、中国の美しい自然と民衆の素朴な生活を描いてきたイーモウ監督の原点ともいえる作品です。

チアン・ウェンとコン・リー

 1920年代の中国山東省。貧しい家に生まれたコン・リー(鞏俐)は、いやいやながら造り酒屋の主人でハンセン氏病にかかっている老人のところに嫁入りします。里帰りの道中、コーリャン畑で粗野な青年チアン・ウェン(姜文)に強姦されます。

 再び造り酒屋に戻ると、留守中に主人は何者かに殺されていて、コン・リーは若くして未亡人となってしまいます。

 そんな彼女を見限って、出て行こうとする使用人たちをこういって引き止めます。

「皆待って。この酒造りはやめるわけにはいかないわ。皆の手助けがないとやれません。私は皆と同じ貧乏人よ。おかみさんと呼ぶはやめて。酒造りに上下はないわ。」

 やがて使用人たちの信頼も得て、強引に家に入り込んできたチアン・ウェンも主人代わりとなって酒造りに精を出し、平和な日々が過ぎていきます。

 そこに現れたのが中国を侵略した日本軍。民衆を動員してコーリャン畑を踏みつぶし、日本軍に抵抗する匪賊の首領や共産党の指導者を、見せしめのため、残虐な「皮はぎ」の刑で殺すなど、非道の限りを尽くします。それを目の前で見たチアン・ウェンとコン・リーたち、造り酒屋の使用人も一丸となって、復讐に立ち上がります。

紅いコーリャン

 この映画では、さまざまな場面で、赤いコーリャン酒が振舞われます。大きなどんぶりのような盃になみなみと注がれたコーリャン酒をがぶがぶと飲み干していくシーンが何度も出てきました。

 コーリャン酒がどんなものか知りたくて、長春(旧満州国の首都・新京)に行ったとき、コーリャン酒を注文しました(私がふだん飲んでいるものを知っている同行した中国の人からは、やめた方がいいと忠告されましたが...)。アルコール度数が高く、匂いもきつくて、コップ1杯すら飲み干すことができませんでした。
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goo映画紅いコーリャン
1987年 中国
監督:チャン・イーモウ
IMDb
Red Sorghum (Hong gao liang)


まいじょ * 映画 * 18:13 * comments(3) * trackbacks(1)

コメント

はじめまして。vivajijiさんのサイトのリンクから来ました。
大隙な「紅いコーリャン」じゃないですか。
チャン・イーモウ監督渾身の映像に凝りまくった色彩と
情念が爆発する映画ですね。LDで持っているので
時々楽しみます。
「芙蓉鎮」に出ていた男優のあまりの変身ぶりにも
感心した映画です。
Comment by kabumasa @ 2006/11/07 3:13 PM
ようこそ、kabumasa さん
「紅いコーリャン」、若き張藝謀監督の才能がほどばしっていますね。
姜文は、「芙蓉鎮」は陰とすれば、「紅いコーリャン」は陽で、まったく正反対の役ですからびっくりしました。劉暁慶も大好きな女優なので、「芙蓉鎮」再見したい映画です。
Comment by まいじょ @ 2006/11/08 2:56 PM
こんばんは。先日はコメントありがとうございました。

同じ姜文(チアン・ウェン)が出てる映画で、
『芙蓉鎮(ふようちん)』をTBさせていただきます。
姜文がすごく男の中の男を演じた、すごく感動的なおすすめ映画です。

「紅いコーリャン」は、映像が鮮烈でしたね。では、また〜
Comment by モカ次郎 @ 2006/11/29 9:49 PM
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From おすすめ映画 〜名作、感動、涙〜 @ 2006/11/29 9:43 PM
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