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ラフマニノフ - 晩祷

 今晩(2005.10.7)は、河地良智指揮・東京トロイカ合唱団による「ラフマニノフ - 晩祷」の全曲演奏会を聴いてきました。

 場所は、過日亡くなった丹下健三設計による有名建築、東京カテドラル聖マリア大聖堂(1964年竣工)です。打放しコンクリートむき出しのシェル構造の天井は、合唱にとってかなり響きのよい空間となっています。

東京カテドラル聖マリア大聖堂

 そこで歌われた「晩祷」ですが、ラフマニノフが作曲した1915年当時大好評を博したものの、その後のソビエト政府による宗教弾圧のため、いっさいの宗教音楽はタブー視され、なんと70年にわたって封印されていたというのです。(ソビエトでは、なんとバッハでさえ演奏される機会がきわめて少なかったようです。)

 ラフマニノフというと、派手で感情があふれるようなピアノ曲がまず思い浮びますが、「晩祷」は意外に地味で抑制された正統派の宗教音楽です。東京トロイカ合唱団による演奏は、各パートのバランスが絶妙(特にbassがしっかりしていた)で、身も心も委ねたくなるような陶酔感を味わいました。

 今日の演奏会にケチをつけるとすれば、視覚的な問題ですが、舞台そでで、フォルテシモっぽいとこだけ歌っていたアリルイア合唱団が気になりました。あまり響かない場所で歌わせるのも変だし、見ていて気持ちのいいものではありません。2軍と1軍が同じゲームに参加してはいけないと思うのです。プロならば。

晩祷
ラフマニノフ作品37『晩祷』全曲〜河地良智指揮 東京トロイカ合唱団〜
TRK-1002 全15曲
モスクワ音楽院付属ラフマニノフ・ホール ライブ盤
まいじょ * 音楽 * 23:59 * comments(2) * trackbacks(0)

コメント

「晩祷」のPRに心血を注いでいるトロイカ合唱団の演奏会は、演奏のよさに加え、演奏会場、ちらしやプログラムの内容、運営その他随所に独自性・哲学が感じられ、とても面白い経験でした。各団員の履歴は専門性が高く、オペラでソリストを務める人が何人も混ざっているにもかかわらず、ラフマニノフとはいえ、ビブラートをつけずに抑制的にひたすらまっすぐ発声し、全てが溶け合うように訓練された歌声は、かえって「祈り」の気迫を十分に伝えていました。
私もラフマニノフ好きの端くれですが、遅ればせながら、ロマンティシズムに溢れる曲ばかりでない、彼の新たな精神世界を垣間見た気がします。
Comment by も @ 2005/10/08 1:27 PM
晩祷で検索してお邪魔しています。

最近になってちょっと激しい晩祷を見つけました。宜しければお試し下さいませ。

http://musicarena.exblog.jp/10026446/
Comment by primex64 @ 2008/10/30 2:42 PM
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