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七年目の浮気

 この映画でマリリン・モンローが地下鉄の換気口の上に立ち、スカートが吹き上げられるシーンはあまりにも有名です。

七年目の浮気

 ビリー・ワイルダー監督は、このシーンを撮影した時のことをよく覚えています。
スタッフがもめたんだ。誰が通風口のシャフトの中に入って送風機のスイッチをひねるかで。

 夏休みで奥さんや子供たちが避暑地に出かけた留守に、都会に残された男たちはつかの間の自由を満喫しようとします。そんな中で、結婚して7年目の真面目人間トム・イーウェルが、マリリン・モンローの妖艶さに屈するかどうかの葛藤を描いたコメディです。

 音楽は、アルフレッド・ニューマンラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を実に効果的に使っています。この曲は、ラフマニノフが交響曲第1番の失敗ですっかり落ち込んだとき、精神科医ニコライ・ダールによって「あなたは素晴らしいピアノ協奏曲を作る」という暗示療法を受けたことにより心機一転して作曲したものだそうです。確かこの曲は「逢びき」(1945)でも使われていました。

 監督は、「逢びき」からよほど強いインパクトを受けていたのでしょう。知人のアパートで逢びきするという設定は「アパートの鍵貸します」に、ラフマニノフの音楽は「七年目の浮気」に結実しています。音楽があまりにぴったりなので、わざわざこの映画のために作ったのかと思えるくらいです。

 ワイルダー監督は、オリジナルの舞台でトム・イーウェルが演じた役を本当は無名の新人ウォルター・マッソーにやらせたかったようです。でも古巣のパラマウントなら多少の無理は通っていたかもしれませんが、出向先のフォックスでは安全策をとろうとする会社の方針に逆らえませんでした。
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goo映画七年目の浮気
1955年 アメリカ
監督 : Billy Wilder ビリー・ワイルダー
IMDbSeven Year Itch


まいじょ * 映画 * 23:12 * comments(5) * trackbacks(5)

コメント

コメントありがとうございました!

映画がきっかけですばらしい曲と出会うことがよくあります。
いつまでも愛せる音楽を発見する。いま現在が瞬間に充実する。そして楽観的に世界と向き合う。
ハートに来る音楽も映画も貴重な財産です。
ボサノバ、私も好きです。
Comment by GUARDA5 @ 2006/01/23 10:22 PM
こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「七年目の浮気」の昔の広告もとりあげました。
よかったら、寄ってみてください。

http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
Comment by kemukemu @ 2007/05/06 5:52 PM
面白い裏話が、いろいろとあるのですね。
「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」は暗示の賜物でしたか。。。
ウォルター・マッソーのリチャードも見たかったなぁ。
適役のような気がします。


Comment by マーちゃん @ 2007/11/05 2:58 PM
それまでシリアスな作品が多かったワイルダー監督ですが、この作品から、コメディ路線に転じたのではないでしょうか。
「翼よあれが巴里の灯だ」(1957年)のような例外もありますけれども。
それとも、マリリン・モンローの影響かな?。
Comment by アスカパパ @ 2007/11/05 6:57 PM
コメント&TBありがとうございました。

主人公の妄想の中のシーンで、「地上より永遠に」をパクったのもありましたよね。
良い時代の、羨ましくなるようなコメディでした。
Comment by 十瑠 @ 2010/02/15 5:32 PM
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