死刑台のエレベーター
2005.11.23 Wednesday
ルイ・マル監督の実質的なデビュー作で、25歳にして天賦の才能が随所に現れています。
音楽を担当したのは、マイルス・デイヴィス。映画のラッシュを観ながら、すべて即興で音楽がつけられたといいます。
ルイ・マルは認めます。

冒頭、スクリーンからはみ出るようなジャンヌ・モローの顔のアップが映り、その口から恐ろしいセリフが出てきます。
社長夫人のジャンヌ・モローと、夫が経営する軍需品製造会社に勤めるモーリス・ロネは愛人関係にあります。二人にとって邪魔者となった社長を自殺とみせて殺害する完全犯罪を企てたのです。
ロネは、退役軍人で、英雄でした。彼に銃をつきつけられた社長は、「怖くはない」と虚勢を張ります。
この時、社長は共犯者が妻であることを悟ったのでしょう。でも場面は切り替わって、次に戻ったときには社長は死んでいました。そのとき、一瞬だけベランダの手すりを歩く黒猫がうつります。場面転回の妙といえます。
犯行後、ロネがエレベーターに閉じ込められたことがきっかけで、完全犯罪は崩れていきます。
共犯者を救うためにモローは奔走します。最後、愛人関係=共犯を裏付ける幸せそうな二人が写った写真が、警察の手で現像され、少しずつ現れてくるシーンなど最高の演出です。定着液につかった写真をいとおしくなでるモローの指が、とてもせつないです。

そういえば、ジャンヌ・モローとモーリス・ロネが二人でいる姿は一度も登場しないのです。それも何だかせつないですね。
音楽を担当したのは、マイルス・デイヴィス。映画のラッシュを観ながら、すべて即興で音楽がつけられたといいます。
ルイ・マルは認めます。
「マイルス・デイヴィスの音楽なしでは、批評家そして観客から受けたあの熱烈な反応は絶対に得られなかったと思う」(『マル・オン・マル』)

冒頭、スクリーンからはみ出るようなジャンヌ・モローの顔のアップが映り、その口から恐ろしいセリフが出てきます。
「もう耐えられない。愛してる。だから(夫殺しを)やるのよ。愛してる。離れないわ」
社長夫人のジャンヌ・モローと、夫が経営する軍需品製造会社に勤めるモーリス・ロネは愛人関係にあります。二人にとって邪魔者となった社長を自殺とみせて殺害する完全犯罪を企てたのです。
ロネは、退役軍人で、英雄でした。彼に銃をつきつけられた社長は、「怖くはない」と虚勢を張ります。
「君にはやれんよ。ここは戦場ではない」
「戦争を馬鹿にするな。メシの種だろ。インドシナで儲け、今度はアルジェリア。戦争に感謝しな。おかげでお家安泰だ」
「私の拳銃? 誰からそれを?」
この時、社長は共犯者が妻であることを悟ったのでしょう。でも場面は切り替わって、次に戻ったときには社長は死んでいました。そのとき、一瞬だけベランダの手すりを歩く黒猫がうつります。場面転回の妙といえます。
犯行後、ロネがエレベーターに閉じ込められたことがきっかけで、完全犯罪は崩れていきます。
共犯者を救うためにモローは奔走します。最後、愛人関係=共犯を裏付ける幸せそうな二人が写った写真が、警察の手で現像され、少しずつ現れてくるシーンなど最高の演出です。定着液につかった写真をいとおしくなでるモローの指が、とてもせつないです。

そういえば、ジャンヌ・モローとモーリス・ロネが二人でいる姿は一度も登場しないのです。それも何だかせつないですね。
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