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道路と超高層ビルの重複利用について おわりに

2017年4月『再開発研究』33号所収
「道路と超高層ビルの重複利用について
〜環状第二号線と虎ノ門ヒルズにおける市街地再開発事業による一体的整備〜」
山本正紀


はじめに
1.立体道路制度の創設と環状第二号線への適用
2.都施行再開発事業への民間活力の導入
3.環状第二号線新橋・虎ノ門地区再開発事業の計画の変遷
4.道路と建物の重複利用に伴う課題と対応策
おわりに



おわりに
 環状第二号線新橋・虎ノ門間は2014年3月に開通し、同年5月には軍攻茲虜導発ビル(虎ノ門ヒルズ)が完成した。今後は築地市場の豊洲市場移転に合わせて環状第二号線の延伸部の供用が開始される予定となっており、首都圏の物流ネットワーク上重要な役割を果たすことになる。さらに2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、臨海部に選手村やプレスセンター、約20の競技会場の配置が予定されていることから、環状第二号線は臨海部と都心部の新国立競技場、ホテルなどを結ぶ「五輪道路」として重要な役目を担う道路となる。
 本事例のように立体道路制度を活用することにより都市施設と民間施設の一体的整備を推進することができれば、今後東京の都心部でも道路整備の可能性が広がるであろう。立体道路制度はこれまで新設する道路にしか適用できなかったが、2015年には既存の道路にも適用できるように法改正された。特に今後期待されるのは首都高速の再生にからむ立体道路制度の活用である。前の五輪に合わせて緊急的に整備された首都高速は老朽化が進んでいるだけでなく、道路や河川の上を高架橋が占拠するなど都市景観を著しく阻害している。高架橋の地下化を含めた首都高速の再生を進めていく上で、都市再生プロジェクトと道路整備を一体的に行う立体道路制度は有力な手法の一つであると考えられる。
写真2環状第二号線地下トンネル坑口と虎ノ門ヒルズ
写真2 環状第二号線地下トンネル坑口と虎ノ門ヒルズ
出典:細見(2015)


■参考文献
・東京都,環状第二号線新橋・虎ノ門地区都市計画案のあらまし,1998
・東京都,環状第二号線新橋・虎ノ門地区,2006
・東京都都市整備局市街地整備部再開発課,立体道路制度を活用した環状第2号線の整備,「道路行政セミナー」2014年8月号,財団法人道路新産業開発機構,2014,pp1-4
・長尾大介,虎ノ門ヒルズ:立体道路制度による環状第二号線の一体的整備と官民連携による事業推進について,「再開発研究」No.31,(社)再開発コーディネーター協会,2015,pp60-67
・細見明彦,立体道路制度を適用した環状第2号線の整備,「土木技術」2015年1月号,土木技術社,2015,pp32-37
・東京都,環状第二号線新橋・虎ノ門地区 再開発事業・道路事業 事業概要2015,
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/dainiseibi/tikubetu/kanjyounigou/pdf/ko01.pdf
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