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ドン・カルロ

 6月18日(土)メトロポリタン・オペラ(MET)の来日公演「ドン・カルロ」(NHKホール)を観てきた。

ドン・カルロ

 病気や原発を理由とした指揮者や出演者の変更でいろいろあったし、とにかく来日公演が実現しただけでも良しとしよう。いろいろと想定外のことばかり起こるなかで、代役も含めてこれだけのキャストを揃え、あれだけのパフォーマンスを演じたのだからやはり大したものだ。ゲルブ総裁をはじめとする関係者の努力に素直に感謝する。

 代役の女性歌手ポプラフスカヤとグバノヴァはそれぞれ役に声も合っていたし、良かった。残念なのは、タイトルロールを演じた韓国人テノールのリーの歌声の線が細くて、この役に求められるスター性を感じさせなかったことだ。比べてはいけないかもしれないが、カウフマンの放つオーラのようなものは彼の声や演技にはなかった。

 期待通りに良かったのは、ホロストフスキーとパーペだ。この二人のどちらかが舞台にいるだけで、圧倒的な存在感があり、堂々とした歌声も、落ち着いた演技も、世界最高の歌劇場にふさわしいものだった。低音歌手を重用するヴェルディの作品で、この二人の声を生で聴くことができただけでも幸せだ。

 ルイジの指揮は、レヴァインと比べるとやや抑制気味だが、オーケストラの一つ一つの楽器の魅力を丹念に紡ぎ出し、歌にぴたりと寄り添わせる技術はすごい。首席客演指揮者とはいえ、急な代役にこれほどの実力者をたてられるところがメトのすごいところかもしれない。

【スタッフ】
演出 : ジョン・デクスター
指揮 : ファビオ・ルイジ ← ジェイムズ・レヴァイン
【キャスト】
エリザベッタ(S) :  マリーナ・ポプラフスカヤ ← バルバラ・フリットリ
エボリ公女(Ms) : エカテリーナ・グバノヴァ ← オルガ・ボロディナ
ドン・カルロ(T) : ヨンフン・リー ← ヨナス・カウフマン
ロドリーゴ(Br) : ディミトリ・ホロストフスキー
フィリポ五世(B) : ルネ・パーペ


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まいじょ * オペラ * 17:30 * comments(1) * trackbacks(0)

コメント

まいじょさん、TBありがとうございました!
同じ日に鑑賞されていたんですね。

何度も諦めかけた来日公演、実現して本当に良かったです。
ゲルブさん、見直しました!
来日してくれたアーティスト、オケ、スタッフ、コーラスの皆さんに感謝です!
Comment by 娑羅 @ 2011/06/26 12:53 AM
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