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わたしの可愛いショパン

 今年はショパン生誕200年ということで、ショパンのコンサートが目白押しである。というわけで、数ある中からチョイスして、7月4日(日)、渋谷のBunkamuraオーチャードホールで「わたしの可愛いショパン」〜ジョルジュ・サンドの手紙から〜を聴いてきた。

私の可愛いショパン
 企画・台本・構成は、先日亡くなった音楽評論家の故・黒田恭一氏。出演は、横山幸雄のピアノ、草笛光子の朗読。
 もちろん、オール・ショパン・プログラムで、曲目は下記のとおり。
マズルカ第13番イ短調op.17-4
夜想曲第9番ロ長調op.32-1
スケルツォ第2番変ロ短調op.31
前奏曲ホ短調op.28-4
前奏曲変イ長調op.28-17
マズルカ第22番嬰ト短調op.33-1、第23番ニ長調op.33-2、第24番ハ長調op.33-3、第25番ロ短調op.33-4
ポロネーズ第5番嬰へ短調op.44
ワルツ第5番変イ長調op.42
幻想曲へ短調op.49
子守歌変二長調op.57
バラード第4番へ短調op.52
マズルカ第41番嬰ハ短調op.63-3
夜想曲第17番ロ長調op.62-1
舟歌嬰へ長調op.60
=encole=
練習曲第3番ホ長調op.10-3

 横山幸雄は、全曲暗譜による演奏はそつがなく、曲目による演奏の変化が心地よく聴こえた。特に前半最後のポロネーズ5番、後半のバラード4番は完璧というしかない。アンコールの「別れの曲」も泣かせた。
 草笛光子の貫禄も大したもので、まるでジョルジュ・サンドその人が語っているかのように思えたし、ピアノとの声のバランス(PA)もよく考えられていた。ただ、高齢者の多い聴衆の中には、「小声のところが聞き取れない」と不満をこぼしている人がいたのも事実である。
 コンサートの雰囲気を伝えるために、台本の冒頭部分を引用しておく。
■演奏 マズルカ第13番 音楽ではじまり・・・・
(曲調が、転調したところから・・・・)

「人は悲しむために出会うわけではない」と、
過ぎた日に、聞かされたことがあります。
たしかに、人は悲しむために出会うのではありません。
でも、ほほ笑みのうちに出会って、
ほほ笑みのまま終わるということは無いように思われます。
“出会い”は、いつでも、“別れ”を前提にしています。
素敵な出会いがあって、たくさんの、
ときめく時間を一緒にできた人であればなおのこと、
別れの悲しみが大きくもなれば、深くもなります。
出会いを前にして、私たちが、一瞬、不安を感じたり、
ためらったりするのは、おそらく、そのためでしょう。
私は、1836年に、フランツ・リストと親密な間柄にあった
マリー・タグー伯爵夫人のサロンで、
私のショパン・・・・、フレデリック・フランソワと出会いました。
そのとき、彼は26歳で、私は32歳でした。

(音楽終わり・・・・)

 黒田さんの台本は聞き取りやすく、時間が限られた中でショパンとサンドの出会いと別れをうまく凝縮していた。二人の人生と重なるような曲目の構成(再構成=横山幸雄)も素晴らしかった。

 NHKプレミアム8で、『読まれなかったフレデリックへの手紙〜ショパンを愛する人たちに捧ぐ〜』という放送がある。

 放送予定 7月8日(火)20:00〜21:30 NHK BS-hi
 再放送予定 7月10日(土)10:00〜11:30 同上
7月13日(火)12:30〜14:00 同上


 さて、以下蛇足だが、横山幸雄といえば、今年5月4日にショパン・ピアノ・ソロ全166曲コンサート(16時間)を行い、ギネス世界記録の認定を受けた。TOKYO FMで生中継したのを私も半分くらい聴いていたが、クラシックを流す番組としては最低のものだった。生放送だからニュースや道路情報などで寸断されるのはやむをえないにしても、有名な曲とそれ以外の曲をあらかじめ決めておいて、有名な曲は(短かいものが多いので)完全放送するかわりに、それ以外の曲にはことごとくナレーションや実況をかぶせるようなやり方は許せなかった。


JUGEMテーマ:音楽
まいじょ * 音楽 * 12:40 * comments(1) * trackbacks(1)

コメント

まいじょさん、はじめまして。
たまたま「わたしの可愛いショパン・・・」関連のブログを観ていて、こちらにたどり着きました。

先ほどは私のブログへ書き込み有り難うございました。
まいじょさんの素敵なブログを拝見して、嬉しくなりました。
アストラッド・ジルベルトもジョアン・ジルベルトも大好きです。
いい音楽といい映画は人生に潤いを与えてくれますね。
Comment by ゆみこ @ 2010/07/05 5:22 PM
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From クラシック音楽ぶった斬り @ 2010/07/06 6:46 PM
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