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失われた週末

 主演のレイ・ミランドがアルコール依存症の男を演じてアカデミー賞を獲得しました。(ほかに、作品賞、監督賞、脚本賞も)

酒びん

 冒頭のワンカットがすごいです。カメラはニューヨークの街をパンしながら、主人公のアパートの窓に次第に近づき、そこの窓からヒモでつるされた酒びんをクローズアップしていくというものです。酒びんこそ、この映画のテーマを暗示する重要なモノなんですから、まったく見事な演出というしかありません。

「荷造りをしながらも、僕が思うのは旅行のことではない。またシャツの数でもない。窓の外の物だった。ヒモでつるされた酒だった。」


 ミランドを何とか立ち直らせようと悪戦苦闘する恋人役を演じるのが、ジェーン・ワイマン。この二人が出会うのがオペラ劇場ですが、演目は『椿姫』。冒頭の「乾杯の歌」で酒が飲み交わされるシーンを見て、ミランドがコートに酒びんを入れたままクロークにあずけたことを思い出すところで、見事なシーンがあります。

乾杯の歌 レインコート

 華やかなパーティでダンスを踊る男女から、一転してぶら下がったコートの列に画面が切り替わり、乾杯の歌に合わせてコートが揺れるのです。まったく、ワイルダー監督らしい、いたずらです。

 シリアスなテーマなだけに、試写会での評判は散々なものでしたが、ちょうど公開するころに、同名の原作の小説がベストセラーとなったため、映画の方も大入りになったということです。
JUGEMテーマ:名画




goo映画失われた週末
1945年 アメリカ
監督:ビリー・ワイルダー
IMDbThe Lost Weekend


まいじょ * 映画 * 23:47 * comments(7) * trackbacks(3)

コメント

まいじょさん、こんばんは。

この作品でワイルダー監督が監督賞を、レイ・ミランドは主演男優賞を受賞したのですね。
異常心理(ニューロティック)映画の代表作。
人間が自己喪失する状況を冷静に観察しているようでした。
私も好きな作品です。
Comment by なぎさ @ 2005/10/17 11:13 PM
ビリー・ワイルダーの晩年作品「悲愁」も良かったですね。
「サンセット大通り」を思い出します。
ジョージ・キューカーが女優のための監督なら
女優をスターにする監督がワイルダーかもしれませんね。
女優さんを使うのが旨いと言うか、モンローにしても、ヘプバーンにしてもワイルダーが作ったスターですね。
都会的なホットな映画監督が、出ませんね。
Comment by kju96 @ 2005/12/13 11:13 PM
kju96 さん、ようこそ。
ジョージ・キューカーといえば、「ガス燈」(イングリッド・バーグマン)、「スタア誕生」(ジュディ・ガーランド)、「マイ・フェア・レディ」(オードリー・ヘップバーン)ですね。どれも主演女優が円熟した頃の作品ですね。
Comment by まいじょ @ 2005/12/14 11:28 AM
まいじょさん、TBありがとうございました。
冒頭の酒瓶、確かにすごいショットでした。電気のかさに隠した酒瓶をめぐる映像も面白いと思いました。ミランドの演技ばかりに注目してしまいましたが、きちんとしたシナリオと映像の工夫もさすがですね。
Comment by FROST @ 2006/12/11 12:36 AM
マイ拙記事にコメント・TBありがとうございました。
私からのは、ハジかれました。(笑)

ちょっと有名になると映画スターは太る方が多いのは
「お酒」だと思いませんか?
不思議ですよね〜、「お酒」って。
安心しても、呑むし、不安でも・・・呑む。(笑)
Comment by viva jiji @ 2006/12/18 11:57 AM
viva jijiさんへ
おかしいですね。「英数字のみのコメント/トラックバック拒否」の設定を外してみますので、もう一度お試しください。
Comment by まいじょ @ 2006/12/18 8:20 PM
まいじょさん。
今、試してみましたがやはりダメなようです。
何度もご足労かけまして申し訳ありません。
時期あらためてまたトライしてみます。
ありがとうございました。
Comment by viva jiji @ 2006/12/18 9:19 PM
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失われた週末

失われた週末 ++story++ 旅行のために荷造りをしている男(レイ・ミランド)は、窓の外が気になって仕方がない。 ++++++ ※わたしにしてはネタバレ気味かもしれません。 というくらい良かったのです。 いつも酒のシーンがいちいち気になるビリー・ワイル
From cino @ 2006/11/06 10:50 AM

失われた週末 1945年/アメリカ【DVD#139】

2~3日前に観終わっていて、ずっと記事内容を考えているのですが、なかなか書けないのですよ。面白くなかったわけではありません。その逆。この作品は最高に面白いですよ。 このブログで取り上げたビリー・ワイルダーの作品は5本目で、サスペンス系の『情婦』『サンセ
From オールド・ムービー・パラダイス! @ 2006/12/11 12:31 AM

真・映画日記(4)『失われた週末』

(3から) 夕方になる。 「笑点」を見たり、 夕食、風呂、 「M-1」の決勝戦を見たりして休む。 「M-1」で優勝したスチュワートはたしかに面白かった。 ぶっちぎりの優勝だった。 これを見終わったあと『失われた週末』を見る。 1945年の作品。 監督はビリー
From CHEAP THRILL @ 2007/01/07 9:57 AM
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