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劇団民藝公演「白バラの祈り」

 劇団民芸公演「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」を紀伊国屋サザンシアターで観て来た。

2007年劇団民藝公演『白バラの祈り』

 第二次世界大戦中のドイツでナチスの暴政に反旗を翻したミュンヘン大学の学生グループ。彼らは同じドイツ人でありながら、ナチ政権を倒すために「白バラ」と記された反戦ビラを秘密裏に配布する。
 1943年、ついにゲシュタポに逮捕された学生たちの尋問にあたるモーアは、若い女性ゾフーに偽りの告白をさせようとする。しかし、彼女は毅然として拒否するのだった...。

 映画(「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」)が完全に時系列な構成で、ゾフィーのみに焦点を絞っていたのに対し、演劇は最期の5日>間を中心としつつも、時折フラッシュバックで過去のシーンを挿入したり、同じ舞台を複数の場に分けて、兄ハンスや他の男子学生の取り調べの様子を描いたりして、ポリフォニー(多声)的に描いていた。
 映画版がわりと演劇的な構成だったのに対して、演劇版の方がより映画的な構成を試みて、それぞれかなり成功したように思う。

 この劇の中で最も印象に残ったのは、ゾフィー(桜井明美)の次のセリフだ。
「 一番おそろしいのは、何とか生き延びようと流れに任せている何百万という人達です。唯々そっとしておいて欲しい、何か大きなもの自分達の小さな幸せを壊されたくない、そう願って身を縮めて生きている、一見正直な人達です。自分の影に怯え、自分の持っている力を発揮しようとしない人達。波風を立て、敵を作ることを恐れている人達」


●スタッフ
作:リリアン・グローグ
訳:吉原豊司
演出:高橋清祐
●キャスト
ゾフィー・ショル(女子大生):桜井明美
ロベルト・モーア(ゲシュタポの尋問官):西川 明
アントン・マーラー(ゲシュタポの捜査員):三浦 威
まいじょ * ステージ * 23:55 * comments(2) * trackbacks(9)

コメント

お越し頂きありがとうございました。

ご感想をお読みして
更に頑張らないとと感じました。

また劇場にお越し下さい。

どうもありがとうございました。
Comment by みのる @ 2007/10/21 8:22 PM
>みのるさんへ

みのるさん出演の今日行けなくなって申し訳ありませんでした。12月公演の三越劇場「坐漁荘の人々」にも出演されるようですね。これも楽しみにしています。
Comment by まいじょ @ 2007/10/21 9:01 PM
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