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深夜の告白

 誇張した物言いはめったにしないウディ・アレンが、「深夜の告白」を評して
「史上最高の映画だ」

といったとか・・・

 この映画では、ナレーションが効果的に使われています。フレッド・マクマレイ演ずる保険の営業マンが、自分が企んだ保険金殺人の顛末を同僚に告白するためにレコーダーに録音していくのが、そのままナレーションになっているのです。
レコーダー
 1944年の映画ですから、ドラム式の録音板に針で記録するという超アナログ・レコーディングのようです。このレコーダーが、この映画の重要な役を演じています。

 車の中で殺人が行われているあいだ、カメラは運転席にすわるバーバラ・スタンウィックの表情をとらえ続けます。彼女は何くわぬ表情で運転を続けているのですが、そこにかえってこの女の怖さがあらわれています。

スタンウィック(1)スタンウィック(2)スタンウィック(3)スタンウィック(4)

 同僚の保険調査員は、次第に事件の真相に近づきながら、マクマレイにこういいます。
「殺人の共犯は特急列車と同じだ。終点の墓場まで誰も途中下車できない」

 見ているうちに犯人のマクマレイにシンパシーをもっている私たちは、このセリフにどきっとしてしまいます。

 推理サスペンスなのにあえてネタバレで最初に犯人を出してしまい、完全犯罪をねらう状況を明かした上で、それが崩れていくプロセスを描いていくというのは、TVドラマ「刑事コロンボ」にも共通するものがあります。こういう今見ても新しい映画を大戦中に作っているのですから、アメリカはやはり強いはずです。
JUGEMテーマ:名画




goo映画深夜の告白
1944年 アメリカ
監督:ビリー・ワイルダー
IMDbDouble Indemnity


まいじょ * 映画 * 23:17 * comments(5) * trackbacks(7)

コメント

書き込みありがとうございます♪
この作品、ウディ・アレンで反応しました、観てみようと思います。
ビリー・ワイルダーは「昼下りの情事」くらいしか観た事ないかもしれません。(でもなぜか5回くらい観ています。)
そういえばワイルダーはルビッチを尊敬していましたね、忘れていました〜。
Comment by かよちーの @ 2005/11/19 2:33 PM
コメント、ありがとうございました。

私もつい先日やっと、やっと、この作品観ました。
(古い映画はBGMが大げさにうるさく音質も良くないので
避けているふしがあるのです)
これは嬉しい裏切りでした。
手堅いワイルダーの演出が効を奏して上出来な
サスペンスになっていたと思います。

私も近日ブログにこの映画の感想など書きますので
読んでいただければ幸いです。

余談ですがジョアン・ジルベルトの大ファンです。

マイルス・ディビスとジョアン・ジルベルトに
関しては思いが深すぎて書きたいのに書けないジレンマに
陥っております(笑)。

アルバムでは「3月の水」が好みです。
・・・彼のは全部いいですけど。
Comment by viva jiji @ 2005/11/23 5:48 PM
こんにちは。コメントありがとうございました。こちらからもTBさせていただきました。
ウディ・アレンが「史上最高の映画だ」と評したとは興味深いですね。確かに、ビリー・ワイルダーらしい、無駄のない構成の作品だったと思います。
Comment by mayumi @ 2007/01/14 12:42 PM
まいじょさん、コメント・TBありがとうございました。ウディ・アレンのその言葉は全然知りませんでした。でも、さもありなんという名作でしたね。ディドリクソン殺害のシーンは、スタンウィックの表情怖かったですねぇ。表情がないということがこれほど怖いとは思いませんでした(スクリーンの外から聞こえる、う”ぁぁっ・・っていう断末魔がまた怖い)。
Comment by FROST @ 2007/01/15 12:23 AM
昨日「死刑台のエレベーター」で訪れましたらこの記事が目に入りましたので、古いメモから急遽UP、TB致しました。

こちらもロー・キー撮影で作り上げた陰鬱なムードが抜群、それに相まって醸成される強烈なサスペンスが堪能できますね。
バーバラ・スタンウィックの悪女ぶり!

アメリカ映画らしい甘さがないのが良いです。
Comment by オカピー(プロフェッサー) @ 2007/01/21 6:51 PM
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