<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

ドゥダメル指揮ロス・フィル

3月29日の日曜日、サントリーホールでドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィルハーモニックを聴いてきた。
ト?ゥタ?メル.jpg
【曲目】
ジョン・アダムズ:シティ・ノアール(ロス・フィル委嘱作品)
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調「新世界より」op.95
encole
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第8番 ト短調 op.46-8
バーンスタイン:「ディヴェルティメント」から第2曲ワルツ

 生のドゥダメルを見るのは、2013年のミラノスカラ座来日公演「リゴレット」以来だが、オペラでは指揮者の動きがほとんど見えないのに対し、今回はコンサートなのでドゥダメルの指揮ぶりがよく見えた。映像で見たシモン・ボリバル・ユース・オーケストラの2008年の来日公演のど派手な指揮と比べると、大人になったというか、落ち着いた指揮が印象に残った。ロス・フィルの音楽監督に就任してからもう6年になり、オーケストラとの息もぴったり合っていた。
 1曲目の「シティ・ノアール」は、ロス・フィル委嘱作品ということもあって、オーケストラは難しい曲をよくこなしていた。現代音楽にありがちな、小難しいだけの音楽ではなく、ジャズを思わせるサクソホーンやトランペットのソロもあって、都会の夜の喧噪と静寂を感じる音楽だった。なぜか「こちらブルームーン探偵社」のブルース・ウィリスが思い浮かんだ。
 2曲目の「新世界より」は、どこを取っても聞き慣れたメロディの親しみやすい交響曲である。第2楽章の有名な「遠き山に日は落ちて」のイングリッシュホルンは素晴らしい演奏で、終了後絶大な拍手を受けていた。
 アンコールのバーンスタインを聴くと、ドゥダメルは指揮を通じて楽団員の一人ひとりとコンタクトしようとするバーンスタインタイプの指揮者だとつくづく思った。
2015-03-29 13.43.38.jpg
桜坂(六本木ヒルズ)
 3月29日現在、桜は8分咲きだった。
まいじょ * 音楽 * 14:27 * comments(0) * trackbacks(0)

「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」を支援するコンサート

 今日(7月1日)は、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」を支援するコンサートを聴きに、横浜のみなとみらいホールに行ってきた。ピアニストのスタニスラフ・ブーニンの呼びかけにより実現したコンサートである。

ブーニン
MSN産経より

【出演】
スタニスラフ・ブーニン(Pf)
リオール・シャンバダール(指揮)
ベルリン交響楽団(管弦楽)
天満敦子(Vn)
寺島夕紗子(Sop)
飯塚繁雄、横田滋、早紀江(お話)
洗足学園音楽大学女性合唱団(合唱)
池辺晋一郎(司会)


【プログラム】
1 モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
2 バッハ/グノー:アヴェ・マリア
3 ドヴォルザーク:我が母の教え給いし歌 Op.55-4
4 シューマン:流浪の民 Op.29-3
5 ポルムベスク:望郷のバラード
6 ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」
7 シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
encole
エルガー:ニムロッド


 天満敦子のバイオリン演奏による「望郷のバラード」は、横田めぐみさんが歌った録音が残されているという、横田夫妻にとって特別の曲であるという。照明を落とした演出も良かった。

 「運命」は第一楽章では、管楽器がはずしたり、音量がやや大きすぎたりして、どうなることかと思ったが、さすがドイツのオーケストラ、ベートーヴェンは十八番だ。徐々にバランスを取り戻し、最終楽章では見事なハーモニーをきかせ、歌声が聞こえるようだった。

 コンサートの目玉はやはりブーニンのソロ、リオール・シャンバダール指揮=ベルリン交響楽団によるシューマンのピアノ協奏曲イ短調であった。ブーニンは、どちらかというとマイペースで、オーケストラが合わせるのがとても難しいタイプのピアニストだと思うが、シャンバダールは何とか合わせることに成功した。

横田夫妻とブーニン
MSN産経より

 プログラムに書かれたブーニンのご挨拶である。

ご挨拶
 震災直後の規律正しくモラル溢れる日本人の姿は、世界中の人々から称賛を寄せられました。しかし一方で、“平和ボケ”と揶揄される、自由や平和に対する無関心さも内外から指摘されるとお聞きします。冷戦時代真只中のソビエト社会に生まれ育った私は、この二つの顔のある国に身を置き、そのアンバランスに戸惑う事もしばしばです。世界に誇る治安の良い日本で起きた拉致事件が1日も早く解決し、そして私達にとって自由と平和が当たり前な、そんな日が来ることを祈っています。
 本日は多くの方々にご賛同頂きました事を、実行委委員会を代表して感謝申し上げます。
ありがとうございました。
スタニスラフ・ブーニン


みなとみらいホール



JUGEMテーマ:音楽
まいじょ * 音楽 * 23:31 * comments(0) * trackbacks(18)

ボリス・ベレゾフスキー

 昨日(5月5日)は、ラ・フォル・ジュルネの東京での最後のプログラム、ボリス・ベレゾフスキーウラル・フィルのコンサートを聴いてきた。

ボリス・ベレゾフスキー
ボリス・ベレゾフスキー

公演番号:316
21:00-22:00
ボリス・ベレゾフスキー (ピアノ)
カペラ・サンクトペテルブルク (合唱団)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス (指揮)
チャイコフスキー:イタリア奇想曲 op.45
ボロディン:だったん人の踊り(オペラ「イーゴリ公」より)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18

 ボロディンは私のお気に入りの作曲家で、2曲目の「だったん人(ポロヴェッツ人)の踊り」は最高のロシア音楽の一つだと思う。女性コーラスの洗練された美しいメロディ、それをかき消すかのように土着的な音や男性コーラスによるダンスが加わり、再び美しい女性コーラスが少しだけ違うコードで現れ、また土くさい踊りが加わり、やがて融合する。

 すべてロシア人による演奏と合唱はさすがに迫力があった。これにバレエや舞台装置が加わるオペラ「イーゴリ公」はどんなにすばらしいものか。マリインスキー劇場のガラ・コンサートのDVDで「だったん人の踊り」の部分だけ見たことがあるが、夢のようだった。本物を生で見たいと思った。

 コンサートの締めくくり、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン東京のトリは、ベレゾフスキーによるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番である。巨体からほとばしるエネルギーを抑制して柔らかく弾いていたが、テンポは抑えられない。指揮のリスはよくオケをコントロールして合わせていた。これまでに私が聴いたコンチェルト2番の中で最高の演奏だった。

 クラシックの公演には不向きなホールAで、ステージ両サイドのスクリーンに指揮者や演奏者のアップを映し出す試みは面白かった。会場にいながらライブの中継が観られたようなものである。

テレム・カルテット
テレム・カルテット

 昼間、地上広場(中庭)では、テレム・カルテットというロシアの民族楽器集団が、シューベルトやチャイコフスキーをアレンジした楽しい演奏をやっていた。こうしたパフォーマンスを無料で聴くことができるのも、LFJの大きな楽しみである。

チケットの販売状況
5月5日のチケット販売状況

 赤いシールが貼ってあるところはチケット完売であるが、5000人のホールAを除いてほとんど全演目が完売である。

 今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンも盛況のうちに終了した。ルネ・マルタンさんや関係者の皆さんの努力に感謝する。おかげでよいゴールデンウィーク後半を過ごすことができた。

JUGEMテーマ:音楽
まいじょ * 音楽 * 16:03 * comments(0) * trackbacks(2)

アダム・ラルーム

 昨日(5月3日)の昼食は、LFJ会場の東京国際フォーラムのすぐ隣にある「ねぎし」有楽町店で定番のねぎし定食をいただいた。BSE騒動などで牛タンが手に入りにくくなってから、ここ10年近くねぎしから足が遠ざかっていたが、今日久しぶりに食べたら昔と変わらずおいしかった。

ねぎし定食
ねぎし定食


 引き続き「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」でアダム・ラルーム(ピアノ)のスクリャービン、プロコフィエフのプログラムを聴いた。

公演番号:152
12:45-13:30
アダム・ラルーム(ピアノ)
スクリャービン:5つの前奏曲 op.15
スクリャービン:2つの前奏曲 op.27
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第5番 嬰ヘ長調 op.53
プロコフィエフ:年とった祖母のお話 op.31
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 op.83


 スクリャービンは、後期になるほど訳がわからないようだ。午前に聴いたルゲによる練習曲 嬰ハ短調 op.2-1がとてもいいと思ったし、午後のラルームも前奏曲は何とか聴けたので、どうも私が後期スクリャービンについていけないだけだろう。

アダム・ラルーム
アダム・ラルーム

 ラルームの演奏をきいて、あらためてプロコフィエフは凄いと思った。背中を丸めてピアノに向かってスウィングするようなラルームのスタイルは、ピアノの先生に叱られそうだ。しかし、そこから紡ぎ出される音は、身体の中かから湧き出すような、ジャズの即興演奏のようだった。優しい音と激しい音が交錯するポリフォニーを聴くことができた。プロコフィエフ、こんな誰の音楽とも異なるユニークな作曲家は他にいない。

ラ・フォル・ジュルネ
雨の東京国際フォーラム入り口

 天気が良ければ、中庭(地上広場)の屋台には行列ができるところだろうが、あいにくの雨でコーヒー屋ぐらいしか客が並んでいなかった。

東京国際フォーラムガラス館
ガラス棟
 
 地上広場が雨のため、地下は大勢の人がたむろしていた。大半の演目は売り切れのため、チケットなしで来場した人は展示ホールでの無料コンサートくらいしか楽しむことができない。LFJでコンサートを渡り歩くためには、周到な準備が必要なようだ。

JUGEMテーマ:音楽
まいじょ * 音楽 * 16:23 * comments(0) * trackbacks(0)

クレール=マリ・ルゲ「ロシア紀行」

 今日は降りしきる雨の中、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」を聴きに、東京国際フォーラムに行ってきた。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012

 午前中の公演の中から選んだのは、クレール=マリ・ルゲ(ピアノ)の「ロシア紀行」という、すべてロシアのピアノ小品集によるプログラムだ。会場はホールD7(パステルナーク)221席の小ホールで、私の席は一番前。ピアニストとの距離は5メートルくらいだった。
公演番号:151
11:00-11:45 “ロシア紀行”
クレール=マリ・ルゲ(ピアノ)
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 op.3-2
ラフマニノフ:前奏曲 ト短調 op.23-5
ラフマニノフ:ひなぎく op.38-3
ラフマニノフ:絵画的練習曲集 op.39 より 第5番
チャイコフスキー:無言歌 op.2-3
チャイコフスキー:12の小品 op.40より 第6番
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ op 7
スクリャービン:マズルカ 嬰ニ短調 op.3-5
ボロディン:スケルツォ 変イ長調
ムソルグスキー:子供の遊び―陣取りゲーム
ムソルグスキー:涙
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 op.2-1
スクリャービン:練習曲 嬰ニ短調 op.8-12 「悲愴」

 女性にしては力強い演奏でロシア音楽に向いたタイプだと思ったが、「私はロシアの文学や映画が大好きで、ロシア語も話せます。生活の中にロシア文化があると感じています。」(LFJ公式ガイドブック)とのこと。大柄な美人で、弾いている時はもちろん、さっそうと歩く姿も決まっている。

 私が特にいいと思ったのは、ボロディンのスケルツォ 変イ長調、ムソルグスキーの涙、スクリャービンの練習曲 嬰ハ短調 op.2-1の3曲。前半のメリハリの効いたラフマニノフも良かったが、スローなテンポの抑制された演奏で彼女の真価が発揮されたように思う。

Claire-Marie Le Guay - Voyage En Russie

 会場内のCDショップでさっそく彼女のCD「ロシアのピアノ名曲集 - 熊蜂の飛行 他 (Voyage en Russie - Rachmaninov, Tchaikovsky, Borodine, Moussorgski, Rimski-Korsakov, Scriabine / Claire-Marie Le Guay, Piano) [輸入盤・日本語解説書付]
」を買ってしまった。

JUGEMテーマ:音楽
まいじょ * 音楽 * 20:29 * comments(0) * trackbacks(7)

佐々木彌榮子ピアノリサイタル

 昨日(4月8日)の午後は、佐々木彌榮子ピアノリサイタルを聴きに成城のカーサミアに行ってきた。ラストコンサート。加齢による衰えを感じるため、ロングバージョンのコンサートはこれが最後だという。

成城桜フェステバル

 成城の街は、街路樹が主に桜であるため、この時期、商店街の主催で「成城 桜フェステバル」が催されている。そのため、街中がにぎやかで、人であふれていた。



 この建物が、会場となった「成城カーサミア」。普段はギャラリーとして使われることが多いようだ。こじんまりしたスペースだが、周辺の環境は抜群によい。収容人員は150人程か、補助席を足しても満席だった。

成城カーサミア外観

 《フランス・ロシアの音楽に憧れて》というサブタイトルのついたリサイタルのプログラムは、以下のとおり。

1. ショスタコーヴィチ「プレリュードとフーガ」
2. アレンスキー「ノクターン」
3. チャイコフスキー「ユモレスク」「メヌエット スケルツォーソ」
4. カリンニコフ「エレジー」
5. スヴィリードフ ピアノソナタより第3楽章より 「死のタンゴ」
6. ドビュッシー 前奏曲集機↓兇茲蝓岼)秧Г糧韻硫欺」「水の精」「ヴィノの門」「帆」「風変わりなラヴィーヌ将軍」


成城カーサミア内部

 内部はこんな感じ。実は、佐々木彌榮子先生は、私の奥さんにレッスンしてくれている恩師である。力強い演奏は、やはりロシア音楽がふさわしい。日頃のご厚情に感謝すると共に、この日の演奏を聴いて、あらてめて凄いと感じた。だが、今日のドビュッシーを聴いて、白黒なのに色彩を感じる水墨画のようだと感じていたら、先生がこのリサイタルのためにレッスンを受けたという、フランス音楽に通じた大先生から「モノクロ」の音楽をアドバイスされたという話を聞いて、震えた。先生の弾くドビュッシーは、若冲だったかな? の水墨画とそっくりの印象だったからだ。まったく年齢を感じさせない、すばらしい演奏だった。

 ショートバージョンのプログラムでいいので、身体の続く限り、また演奏会を開いてほしいと強く思った。また、成城の街が大好きになった。

JUGEMテーマ:音楽
まいじょ * 音楽 * 00:42 * comments(0) * trackbacks(1)

ゲルギエフ指揮復興音楽祭

 2月29日、ゲルギエフ指揮東京交響楽団による復興音楽祭〜東日本大震災復興支援〜を聴きにオーチャードホールに行ってきた。

ゲルギエフ復興音楽祭

【曲目】
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
プロコフィエフ:交響曲第1番 ニ長調 作品25 「古典交響曲」
シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D.758 「未完成」
encole
チャイコフスキー:花のワルツ〜「くるみ割り人形」より


 ゲルギエフが約束を果たしてくれた。それにしても、LSO(ロンドン交響楽団)を率いて、前日まで(2月28日)はソウル、翌日から(3月1日)は北京でのコンサートツアーのさなかに、設定していた休息日を返上しての公演であろう。ゲルには本当に感謝します。ありがとう。

 「東日本大震災復興支援」を掲げたコンサートだけに、ホワイエに置かれた寄付金箱に1000円札が山になっていた。馴染みの食品メーカーからも多大な協賛金が提供されたのだろう。ゲル、あなたのおかげです。ありがとう。 

 プログラムは有名な曲目ばかりだったが、この選曲は、リハーサルにわずかな時間しかさけないという事情もあったのだろうし、被災地からの招待客(子どもを含む)への配慮ということもあったのだろう。いずれにせよ、お気に入りの曲ばかりで私は大満足であった。

 2階席の私の席の前列は、見るからに被災地から招待された母と小学生の息子だった。子どもは音楽に夢中になると、オーケストラを見よう前のめりになり、立ってしまう。それをいちいちお母さんがとがめて、すわらせようとする。そんなことを何回か繰り返すことによって、子どもは音楽への関心を断たれて、そわそわしはじめた。至福の音楽が最悪の苦痛となった瞬間かもしれない。

 クラシックにはなじみの薄い招待客が多かった割には、聴衆のマナーや拍手のタイミングは良かった。それだけに、前列の子どものクラシック初体験がどのようなものだったのかが気になる。

JUGEMテーマ:音楽
まいじょ * 音楽 * 22:26 * comments(2) * trackbacks(8)

サンクト・フィル

 11月1日は、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団の来日公演を聴きに、サントリーホールに行って来た。

サンクトペテルブルク・フィル

 もちろん、お目当ては庄司紗矢香のソロによるメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」である。3年前の来日公演をテレビで観たが、ほとんど目をつぶったまま演奏する庄司紗矢香が、時折、テルミカーノフを見つめる時の信頼のこもった目が妙に印象に残った。席は、前から4列目の右端。オケの全貌をみることはできないが、指揮者越しに庄司紗矢香をみるには絶好の位置だった。
1 ロッシーニ「セビリャの理髪師」序曲
2 メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」
encole
バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」第2番から「サラバンド」
3 ストラヴィンスキー「春の祭典」
encole
エルガー「ニムロッド」

 プログラムに庄司紗矢香のインタビューが掲載されていたが、その中で彼女は「テルミカーノフ氏の指揮は魔術です。音楽が常に生命を持っていて、ノーブルです。共演していて音楽のケミストリーを感じます」と語っていた。テルミカーノフの指揮は本当にユニークで、指揮棒を使わないところはゲルギエフと同じだが、ゲルのエネルギッシュさとは対局にある省エネの指揮で、必要のないところは振らないようにしている風だった。
 圧巻は、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」だ。ソリストとオーケストラと指揮者が全幅の信頼を寄せ合って初めて成立するような、豊かで暖かみのある演奏であった。
 アンコールのバイオリンソロ「サラバンド」がまた凄かった。東日本大震災の犠牲者への追悼の気持ちを込めたのであろうか。音楽が東北の海に届いていくような気がした。楽団で最年少と思われる若い女性バイオリニストが、身を乗り出すようにして庄司紗矢香のバイオリンを聴き入っていた。
 「春の祭典」は騒々しくてあまり好きではないが、アンコールの「ニムロッド」はメリハリがあってコンサートが引き締まった。
JUGEMテーマ:音楽
まいじょ * 音楽 * 10:40 * comments(0) * trackbacks(2)

仙台 ジャズの街

 昨日(5月6日)の日経新聞夕刊文化面に「震災と音楽、渡辺貞夫さんに聞く」という記事が載っていた。渡辺貞夫さんは、3月末から東北各県を訪ねるライブツアーを予定していたが、中止を余儀なくされた。「東北はジャズが盛んで、ジャズファンが多い土地だ。」という。

仙台・定禅寺通り

 写真は、8年前、マンション建替えの調査のついでに、たまたま行った仙台の定禅寺通りででくわしたストリートジャズのフェスティバル。すごい人出で、仙台の街中にジャズが鳴り響いていた。そういえば20年ほど前、再開発の調査で仙台に行ったとき、市役所の人にジャズのライブハウスに連れて行ってもらった。観客の中から飛び入りで演奏に加わる人が現れたのにびっくりした。東北は本当にジャズが盛んなのだ。
渡辺さんが1990年代から何度も旅しているチベットにはこんな格言があるという。「痛みの度合いは喜びの深さを知るためにある」――。この格言の意味を「被災地の人たちとかみしめたい」と語った。



JUGEMテーマ:音楽


続きを読む >>
まいじょ * 音楽 * 14:40 * comments(0) * trackbacks(0)

ありがとう ズービン・メータ

 日曜日(4月17日)のN響アワーで、ズービン・メータの東日本大震災チャリティーコンサートをやっていた。ズービン・メータは震災の当日、フィレンツェ歌劇場の公演のために来日中だった。フィレンツェ市長の命令により、途中で帰国せざるを得ない状況になったことをとても気に病んで、「何か日本のためにできないか」ということで、今回のチャリティー・コンサートが実現した。

ズービン・メータ

「危機的状況に陥った人々の前でも、音楽は力を発揮できる」というメータのメッセージが本当にありがたかった。

【曲目】
組曲第3番から アリア(バッハ)
交響曲第9番二短調作品125「合唱つき」(ベートーベン)
【出演】
管弦楽/NHK交響楽団 
ソプラノ/並河寿美 
メゾ・ソプラノ/藤村実穂子 
テノール/福井敬 
バス/アッティラ・ユン 
合唱/東京オペラシンガーズ 
指揮/ズービン・メータ
(2011年4月10日 東京文化会館・大ホールにて収録)


 急遽企画したコンサートであるにもかかわらずソリストは超一流の人がそろったし、管弦楽も合唱もメータの指揮に完全にシンクロしていた。みんなが、同じ思いを、祈りをこめていたのであろう。演奏後に観客が全員スタンディング・オベーションで拍手をしたのもうなづける。すばらしい演奏で、今まで数十回は聞いたでろう第九の中で文句なく最高だった。

 N響アワーでは、第九は第1、4楽章のみのダイジェスト版だったが、4月24日(日)6:00〜BSプレミアムで完全版が放送される。永久保存版にしよう。
JUGEMテーマ:音楽


まいじょ * 音楽 * 15:04 * comments(0) * trackbacks(0)
このページの先頭へ