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スーパープレゼン中学生

 前に紹介したNHK-Eの「スーパープレゼンテーション」という番組やTEDの活動を知るきっかけとなったのは、朝日新聞デジタルに掲載された外村仁さんのコラム〈仕事のビタミン〉である。

山本恭輔さん
外村仁さん(右)と山本恭輔くん(中央)
 3月30日に放送された、放送開始前の特別番組(*1)の中で、先だって東京で行われたイベント(*2)も一部紹介されました。
 私はそのイベントで審査員をしたのですが、その日に登壇した10人ほどの中で、千葉県の中学生、山本恭輔さんの英語のプレゼンテーションに激しい衝撃を受けました。
 彼のプレゼンが終わった後は会場総立ちで(いわゆるスタンディングオベーションです)、直後に司会者から感想を求められた私も、最初は興奮のあまり言葉が出ませんでした。
 それは、イギリスのテレビ番組の歌のオーディションで、初めてスーザンボイルが登場した時の感動に似ていたかもしれません。さらに驚いたことに、彼は英語でプレゼンしたのは、この日が初めてだというではないですか。
 こういう中学生が日本に現実にいることがうれしかったですし、今後、自分の言いたいことを、情熱をもって堂々と語り、聞く人の心を動かせる子供たちが日本に増えていくことを心から期待しています。
(外村仁〈仕事のビタミン〉2012年4月20日)

(*1)「スーパープレゼンテーションSP 〜世界を変える言葉の力〜」(NHK-E 3月30日)
(*2)TED meets NHKスーパープレゼンテーション Larnch Event(3月18日)

 4月25日に再放送された番組を私も見たが、山本恭輔くんのプレゼンテーションは本当に感動ものだった。

  • 最先端のCTの成果である人体模型(スケルトン)の意義を平易な言葉でわかりやすく紹介した
  • 友達など周囲の反応をアンケートで確かめ、グラフで示した
  • 聴衆を引き込む話術を身につけていた
  • 完璧な英語を駆使していた

 調べてみると、山本恭輔くんは「iKyousuke.com」というホームページまで立ち上げてネットで発信しているだけでなく、先般リリースされたばかりのiBooksを使って発表内容の電子書籍まで作成している。

 スーパープレゼン中学生、恐るべし。こういう子がたくさん出てくれば、日本の未来も明るいのだが。
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スーパープレゼンテーション

 4月からNHK-Eで始まった「スーパープレゼンテーション」という番組が面白い。アメリカの有名なイベント「TEDカンファランス」におけるスピーチを教材として、プレゼンの方法を学ぶ語学・教養番組である。
TEDとは
TEDは、価値のあるアイデアを世に広めることを目的とするアメリカの非営利団体。1984年の設立当初は、「技術」「エンターテインメント」「デザイン」の3つの分野からスピーカーを集めて会議を行っていた。その後、あらゆる分野における最先端の人々が集まる場へと発展。TEDトークと呼ばれるプレゼンテーションの動画を世界に無料配信して注目を集めている。スピーカーのリストには著名人がずらりと並び、wikipediaの創設者ジミー・ウェールズ、amazonの経営者ジェフ・ベゾス、U2のボノ、精神科医のオリバー・サックスなどの名前が含まれている。現在は、1年に1回カリフォルニア州のロングビーチで行われる大会を中心に、世界各地に活動を広げている。


ジル・ボルティ・テイラーさん
ジル・ボルティ・テイラー博士

 23日の放送(29日深夜再放送)は、神経解剖学者のジル・ボルティ・テイラー博士の「脳卒中を語る」。彼女は、脳の実物を見せながら、右脳と左脳の機能の違いを解説する。右脳がイメージや感覚的な理解に優れている一方で、左脳は自意識や論理的思考、そして言語機能を司っている。

 彼女は、このことを証明するかのような壮絶な体験をする。1996年のある朝、テイラー博士は脳卒中に襲われる。左脳の血管が破裂し、徐々にその機能が失われていくのを、博士は科学者ならではの視点で観察する。救援を求めようとしても電話番号が思い出せない。名刺の束から取り出したものが、誰の名刺か分からない。書いてある電話番号を数字(言語)として認識できない。それでも、数字の画像を手がかりに1つ、1つ、番号を押していき、何とか同僚に電話することができた。しかし、言語機能が失われていたため言葉を話すことができず、動物のように吠えるしかなかった。

 一方、この時、左脳が機能不全になることにより、右脳が作り出す幸福感に満ちた世界を体験する。これを伝えるときの、楽しそうな表情がすばらしかった。その体験から、人間は右脳の世界をもっと探求すべきだとメッセージする。

 臨場感あふれるテイラーさんのスピーチを見て、話すときの顔の表情や身振り手振りがいかに大切か、そして難しいことを易しい言葉で伝えるためにはどれほど周到な準備が必要か、ということがよく分かった。

 「スーパープレゼンテーション」は、英語の勉強にもなるし、見せて伝える(Show and Tell)というプレゼンの極意を学ぶことができる好番組である。



 
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